
米グーグルと韓国サムスン電子が2026年下半期のスマートグラス発売を予告し、市場競争が激化している。アップルも開発を加速しており、業界は新たな局面を迎えている。
市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、現在の世界スマートグラス市場はメタが約80%のシェアで首位を維持している。ただ、同社はグーグル参入によって競争構図が大きく変わる可能性があると分析した。
グーグルは年次開発者会議「Google I/O 2026」で、サムスン電子と共同開発したAndroid XRベースのAIグラス2種を公開した。2025年12月にアイウエアブランド「ジェントルモンスター」と「ワービーパーカー」との協業を発表して以来、実際のデザインが公開されたのは初めてだ。
新製品はグーグルのAIサービスとサムスン電子のハードウェア技術を組み合わせた製品とされる。ディスプレーは搭載していないが、スピーカー、カメラ、マイクを内蔵し、スマートフォンなしでもAI機能を活用できる点が特徴だ。
カウンターポイントリサーチは、Gmail、グーグルマップ、YouTube、カレンダー、写真など幅広いサービスとの連携が強みになると予想している。また、サムスン電子の製造力や流通網、眼鏡ブランド側の小売ネットワークやファッション分野での知名度も商用化を後押しするとみている。
一方、市場を先導してきたメタも競争力強化を進めている。Ray-Banと協業したAIグラスは一般的なサングラスに近い外観で人気を集めてきた。メタは25日、「Ray-Ban meta第2世代」と「オークリーメタ」を韓国で発売する。Ray-Ban meta第2世代は最大8時間駆動のバッテリーや1200万画素の超広角カメラを備え、音声命令による撮影や録画が可能だ。
アップルもスマートグラス市場参入を準備している。4月には4種類の眼鏡フレームをテスト中と報じられ、早ければ2027年発売が予想されている。6月開催の「WWDC 2026」では、AIアシスタント「Siri」の大幅な機能強化も見込まれており、AIグラスへの搭載機能にも注目が集まっている。
カウンターポイントリサーチは、2026~2027年以降のスマートグラス市場について、「メタ主導」から、メタ、Android XR陣営、アップルによる“三つどもえ”の競争へ移行すると予測した。
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