
韓国で、生活苦のため、夫に食べさせるあんパンを盗んで摘発された80代女性に、警察が緊急生計費支援を受けられるよう手を差し伸べた。
80代女性は4月2日午後2時ごろ、高陽市のパン店であんパン5個を盗んで摘発された。女性は基礎生活受給者で、約20年間にわたり持病を患う夫を一人で世話しながら、経済的困難を抱えていたことが分かった。
女性は警察の調べに対し、「夫があんパンを好きなので食べさせたかった」と供述したという。警察は女性の事情を踏まえ、単なる処罰にとどめず、女性の住まいと管轄の行政福祉センターを訪れ、自治体の緊急生計費支援を受けられるよう支援した。
緊急生計費支援は、生計困難など危機的状況に置かれた住民に、救援物資やケアサービスなどを一時的に提供する制度だ。
あわせて警察は、この事件を軽微犯罪審査委員会に回付して減軽措置を取った後、即決審判に送った。即決審判は、比較的軽い犯罪を正式裁判ではなく簡易手続きで処理する制度だ。
警察関係者は「犯罪には原則的に対応しなければならないが、生計型犯罪と社会的弱者の困難もともに見る必要があると判断した」とし、「今後も危機的状況に置かれた隣人が必要な支援を受けられるよう、きめ細かく見守っていく」と述べた。
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