
韓国の映画監督だったキム・チャンミンさんの死亡事件をめぐり、容疑者らがカカオトークのメッセージを削除し、携帯電話を解約するなど、関連証拠を消そうとしていたことが分かった。
議政府地検南楊州支庁は4月28日、傷害致死容疑が持たれている30代の容疑者ら2人について、拘束令状を請求した。検察は令状請求書に、障害者福祉法違反容疑も併せて記載した。
事件当時、発達障害のあるキム・チャンミンさんの息子が現場にいた点を踏まえ、情緒的虐待があったと判断したものだ。
JTBCによると、令状請求書には証拠隠滅の恐れに関する内容が盛り込まれていた。容疑者の1人がカカオトークを削除し、本人名義の携帯電話を解約した状況が把握されたという。
これに先立ち、裁判所は「証拠隠滅の恐れがない」として、2度にわたり令状を棄却していた。このため、警察が当初から積極的に捜査していれば結果は変わっていたのではないかとの指摘が出ている。
キム・チャンミンさんは2025年10月20日午前1時ごろ、発達障害のある息子とともに京畿道九里市の食堂を訪れた際、隣席にいた容疑者一行から集団暴行を受けた。約1時間後に病院へ搬送されたが、同年11月7日に脳死判定を受けた。その後、臓器提供により4人に臓器を分け、亡くなった。
警察はキム・チャンミンさんの死亡前、容疑者1人だけを特定し、重傷害容疑で拘束令状を申請したが、棄却された。
その後、検察の補充捜査要求を受け、現場にいた別の容疑者を追加で立件した。この容疑者はキム・チャンミンさんの首を絞め、路地へ引きずっていった疑いが持たれている。
警察はその後、容疑者ら2人について傷害致死容疑で改めて拘束令状を申請したが、裁判所は「証拠隠滅や逃亡の恐れがない」として再び棄却した。
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