2026 年 5月 1日 (金)
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韓国路線の長距離フライトで機内Wi-Fi競争…高度1万メートルでもカカオトーク [韓国記者コラム]

エールフランス提供(c)news1

機内モードをオンにしても、「カカオトーク」の通知は止まらなかった。雲の上、高度1万メートルでも、ユーチューブ動画は途切れず流れた。

最近搭乗したエールフランスの仁川(インチョン)―パリ路線で実際に使ったスターリンク衛星インターネットの話だ。14時間のフライトが、思ったより短く感じられた。

業界によると、スターリンクはイーロン・マスク氏の宇宙企業スペースXが運営する衛星インターネットサービスだ。地球低軌道に数千基の小型衛星を打ち上げ、地上のインターネット網が届かない場所でも高速インターネットを提供する。最近は航空機にも搭載され、機内Wi-Fiの勢力図を変えつつある。

席に着くと、まずWi-Fiにつないだ。エールフランスKLMのロイヤルティープログラム「フライング・ブルー」のアカウントでログインすれば無料で使える。

ユーチューブを開くと再生できた。ネットフリックスも使えた。カカオトークで写真を送ると、すぐに送信された。地上とほとんど変わらなかった。座席前の13.3インチ4Kスクリーンは、ほとんど使わなかった。個人のスマートフォンとノートパソコンで十分だった。

ただし条件がある。仁川―パリ路線に投入された最新型エアバスA350でなければならない。パリからマルセイユへ向かう短距離路線、仁川へ戻る復路ではスターリンクを使えなかった。期待が大きかっただけに残念でもあった。機種と路線によるサービス格差ははっきりしていた。

エールフランスのマーケティング理事、カン・ネヨン氏は「2026年末までに全機種へスターリンクを導入することを目標に、順次設置している」と説明した。

スターリンクが設置されていない便では、従来の「エールフランス・コネクト」を通じてメッセンジャーサービスを無料で提供している。フライング・ブルー会員にはワッツアップなどのメッセンジャーサービスを無料で支援し、ファーストクラス利用者には機種に関係なく無料インターネットを提供する。

機内Wi-Fiはもともと高かった。長距離路線の全行程基準で、ルフトハンザは29ユーロ(約4930円)、ユナイテッド航空は39ドル(約6045円)、アメリカン航空は最大49ドル(約7595円)水準だ。大韓航空も長距離路線の無制限パスを19.95ドル(約3092円)で販売している。高いうえ速度も遅く、実際には使いにくいとの評価も多かった。

航空各社がこの競争にさらに力を入れるのには理由がある。ロシアのウクライナ侵攻で、欧州航空各社はロシア領空を迂回し、飛行時間が大きく伸びた。さらに中東戦争に伴う燃油サーチャージの高騰で海外旅行需要も鈍化し、機内サービスの差別化が乗客をつかむ核心競争力として浮上した。

エールフランスは2024年10月、スターリンク導入を公式化した。その後、ユナイテッド航空やカタール航空も導入を発表し、大韓航空も2025年末に導入を明らかにした。早ければ2026年7~9月期から順次サービスを始める予定だ。無料で、しかも速いとなれば、競争が加速するのは避けられない。

機内Wi-Fi競争とともに、コンテンツ拡充の動きも速まっている。航空各社は単なる接続性を超え、乗客の機内体験そのものを差別化しようとしている。

エールフランスはApple TV+とパートナーシップを結び、人気オリジナルシリーズを4Kスクリーンで提供し、個人のブルートゥースヘッドホン接続にも対応する。韓国市場を狙い、K-POPなどKコンテンツの比重も着実に増やしている。カン・ネヨン氏は「エールフランス・プレスアプリを通じ、世界の新聞や雑誌200種類以上を提供している」と話した。

ハード面にも手を入れた。A350のエコノミー席は119度まで倒れる背もたれと調節型ヘッドレストを備え、時差に合わせて照度を自動調節するLED照明システムも適用された。【news1 ユン・スルビン観光専門記者】

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