2026 年 4月 28日 (火)
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韓国防衛産業、ステルス塗料と耐熱素材が成長軸に…KF21量産1号機で進む素材技術競争

韓国型超音速戦闘機KF21「ボラメ」=防衛事業庁提供(c)news1

韓国型次世代戦闘機KF21「ボラメ」の技術自立を支える分野で、特殊塗料と高機能接着素材を巡る「見えない競争」が激しくなっている。

機体の生存性と作戦効率を左右する重要要素として、ステルス塗料や耐熱塗料、接着剤といった機能性素材の重要性が高まる中、KCCとノルーペイントがそれぞれ異なる領域で存在感を広げている。

業界によると、KCCは韓国航空宇宙産業(KAI)と協力し、KF21の機体用塗料をはじめ、燃料タンク内部のコーティング、構造部の耐熱・耐食塗料などを供給している。外部塗料は、超音速飛行で生じる摩擦熱や紫外線、雨、塩分などの複合環境から機体を守る役割を担う。

KCCは塗料に加え、耐熱性エポキシ接着剤やアクリル系接着剤も供給し、機体構造の安定性向上に寄与している。エポキシ接着剤は金属やプラスチック、複合素材など異なる材料を幅広い温度帯で安定して接合するのに使われる。アクリル系接着剤は硬化が速く、リベットやボルトの一部を代替できるため、機体の軽量化や設計の自由度向上にもつながる。

一方、ノルーペイントはステルス塗料技術を軸に差別化を進めている。ステルス塗料は、味方航空機がレーダーに探知されにくくする特殊塗料で、機体表面に塗布する。

ノルーは20年以上前から国防科学研究所(ADD)と電波吸収塗料を研究してきた。2023年からは大韓航空と組み、「不連続領域散乱低減素材」の開発にも着手した。この研究は、大韓航空が優先交渉対象者に選ばれた「最新探知脅威対応無人機用メタ構造ステルス融合技術」事業の一環として続いている。

ノルーペイントは2025年の展示会で、電波吸収塗料「RAM1500」を公開し、航空機や無人機、艦艇への適用可能性を示した。

国産ステルス塗料は、KF21ブロック3段階で内部兵器倉、レーダーエネルギーを吸収する外部コーティング、赤外線分散装置などと結びつき、5世代級の低被探知性能を実現する中核技術に挙げられている。今後は6世代戦闘機や無人戦闘機、長距離ミサイル体系へと適用範囲が広がるとの見方も出ている。

業界では、建設景気の低迷が長引く中、KCCやノルーペイントなど塗料各社が高付加価値事業へ軸足を移しつつあるとの分析が出ている。半導体、二次電池、防衛・航空宇宙などへ広がる特殊塗料が、新たな成長エンジンとして注目を集めている。

(c)news1

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