韓国の大手化粧品企業アモーレパシフィックは10日、人工知能（AI）ベースの皮膚刺激自動診断技術を独自に開発したと明らかにした。関連する研究論文が2025年8月に欧州接触皮膚炎学会（ESCD）の公式学術誌「Contact Dermatitis」のオンライン版に掲載された。
メガ・ニュース（MEGA News）のキム・ミナ記者の取材によると、アモーレパシフィックは最新のディープラーニング技術であるYOLOv5xオブジェクト検出アルゴリズムを活用し、パッチテスト（Patch Test）の画像から皮膚刺激反応を自動診断するAIベースのモデルを開発した。
アモーレパシフィックが開発したこのAI診断モデルは、専門家が0～4点の刺激スコアを付けた計8万3629件の皮膚データを学習し、1312件の評価データおよび1536件の検証データを通じてその性能を確認した。
このようにして開発されたAIモデルは、24時間および48時間の両時点において98.3％という高い精度を記録し、刺激スコア0（無刺激）に対する感度は99.7％と、非常に高い信頼性が実証されたという。
アモーレパシフィックR&Iセンター品質安全研究所のキム・ヨンソ所長は「今回、国際的に意義あるジャーナルを通じて発表されたAIベースの皮膚刺激自動診断技術は、診断の正確性と信頼性を高めながら、効率性も大きく向上させた革新的な成果だ。今後もアモーレパシフィックはAI技術を融合させた次世代の皮膚安全性評価プラットフォームを高度化し、世界中のお客様に信頼されるビューティーソリューションを提供していく」と述べた。
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