2025 年 8月 29日 (金)
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大韓航空乗務員が「集団で遅刻」…セブ空港で乗客200人、90分間ゲートで待機

仁川空港に駐機中の大韓航空機=資料写真(c)news1

フィリピン・セブ島で8月16日、韓国・仁川行きの大韓航空機(KE616便)が、予定より1時間30分以上遅れて出発した背景に、乗務員全員の到着遅れ、つまり「集団遅刻」があったことが明らかになった。航空会社側は乗客に対し「接続便の遅延」とだけ説明していたが、実際には乗務員が現場に遅れて到着していた。

KE616便は当初、現地時間で16日午前1時に出発する予定だったが、実際に離陸したのは午前2時30分を過ぎてからだった。乗客として搭乗していた会社員の話によると、午前0時には搭乗ゲートに集合していたものの、「接続便の遅延により定刻出発は難しい」とのアナウンスがあった。しかし、実際には既に航空機は搭乗橋に接続されて待機していたという。

この会社員は「飛行機はすでにあるのに、なぜ出発しないのか」とゲートにいた地上スタッフに尋ねたところ、「実は乗務員がまだ到着していない」との返答を受けたと語った。結局、午前2時頃になってようやく制服姿の運航乗務員および客室乗務員が現れ、乗客約200人は1時間半もの間ゲート前で待機を強いられた。

大韓航空は、当日のセブ地域の悪天候によって運航準備に遅れが生じたと説明した。大雨による道路封鎖の影響で乗務員の空港到着が遅れた結果、機内準備や搭乗開始も予定より遅れたとしている。

また、乗務員の遅刻について乗客に案内しなかった理由については「セブ空港の運営上、航空会社が個別に放送できないため、十分な案内が難しかった」と釈明した。

大韓航空関係者は「仁川からセブへ向かう前便の到着が天候により30分ほど遅れたのは事実だが、それとは別に暴雨による道路状況の悪化で乗務員の到着がさらに遅れた」と説明。「今後は類似の事態が発生した場合、より迅速かつ正確な案内ができるよう改善する」としている。

(c)news1

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