2025 年 7月 27日 (日)
ホームエンターテインメント“現金1億2000万ウォン手渡し”…暴力疑惑の韓国演歌歌手、ファンからの巨額後援金に波紋

“現金1億2000万ウォン手渡し”…暴力疑惑の韓国演歌歌手、ファンからの巨額後援金に波紋

ファン・ヨンウン=オンラインコミュニティ(c)MONEYTODAY

過去に校内暴力や暴行歴などで問題となり自粛していた韓国のトロット歌手ファン・ヨンウンが、ファンから現金1億2000万ウォン(約1282万円)以上の後援金を受け取っていたことが明らかになり、波紋が広がっている。

SBSの報道番組が7月18日に報じた内容によると、ファン・ヨンウンの熱狂的なファン層が、彼の復帰を支援するため「アルバム共同購入」という名目で現金を集め、その資金を直接本人に渡していたという。

番組では、ファンの一人が「歌が上手くて1位は確実と思われた歌手が突然番組を降板したことが気になった」「むしろその後、ファンカフェの会員数が増えた。トロット界で5番目に大きなファンダムになった」と語った。

ファン・ヨンウンは2023年10月にミニアルバム「秋、恋しさ」を発表して活動を再開した。復帰を受けてファンたちは、ファン・ヨンウンを1位にするためとして100万枚の売り上げを目指し、大規模なアルバム共同購入を実施した。

その結果、わずか4日間で15億ウォン(約1億6035万円)、1カ月で61億ウォン(約6億5209万円)以上が集まり、一部ファンは「大切な結婚指輪を売った」「生活保護費を充てた」という証言もあった。アルバム販売枚数は50万枚を超え、テレビ出演なしで各種トロット関連ランキングで1位を獲得する結果となった。

だが、問題はここからだった。

アルバム購入資金の管理を担当していたファンカフェの元会計係が管理していた口座の取引明細が流出し、2023年8月29日から22日間にわたり、1日あたり100万ウォン(約10万6900円)ずつ、計1億2000万ウォン(約1282万円)が現金で引き出されていたことが判明した。

この資金は、ファンの要望により「収入がないはずのファン・ヨンウンを支援する」目的で、現金で本人に手渡されたという。元会計係は「各地域ごとの口座があり、金額を取りまとめて待機室で直接渡した」と証言した。

所属事務所も「地域ごとに1500万ウォン(約160万3500円)ずつ渡すようにした。証拠として贈与税も申告した」と釈明したが、業界関係者の多くは「トロット界に現金後援の文化は存在しない」と明確に否定した。

また、ファンが「レンタカー代もファンカフェの資金から出ていた」と主張した点についても、事務所側は「テレビで歌手の車が小さいと聞き、ファンがプレゼントとしてレンタカーを提供した。それほど運転していない」と述べた。

ファン・ヨンウンは2023年のトロットオーディション番組で有力な優勝候補だったが、過去の交際相手や軍隊時代の同僚への暴力疑惑、さらには傷害の前科が報じられ、決勝直前で自ら番組を降板した。

(c)MONEYTODAY

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