2024 年 4月 24日 (水)
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155億ウォンが殺到した資産管理の人気アイテム (上)

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ギットプル(GITPLE) チョ・ヨンミン代表

ギットプルのチョ・ヨンミン代表©MONEYTODAY

「年1.96%」。最近5年間の韓国国内の退職年金の平均収益率だ。基準金利3%時代に、銀行預金にした収益にもならないわけだ。ギットプル(Gitple)のチョ・ヨンミン代表もそうだった。25年以上勤めた会社を辞めた時、彼が手にした退職年金は2億ウォンに過ぎなかった。収益率は1%余りだった。

チョ代表は「一般個人の資産を誰も専門的に管理してくれないため」と話した。チョ代表が2019年に創業した「Gitple」(旧韓国金融ソリューション)はこのような問題を解決するために7月、ユーザーの資産ポートフォリオを分析し、専門資産管理士とつなげる金融プラットフォーム「Better」を開発・発売した。

「Better」は金融資産や仮想資産など個人の資産を1カ所に集め管理・診断するプラットフォームだ。マイデータを通じて資産データを収集しAI(人工知能)を利用して貯蓄、年金資産、借金などがどれほど適正に管理されているのか「金融健康度」を分析する。

そのうえで、Gitfleは資産を預けられる投資諮問会社を推薦する。いずれも金融委員会の認可を受けた専門投資諮問会社だ。

登録された投資諮問会社すべてが紹介されるが、ユーザーの資産ポートフォリオや性向に合うところがまず推薦される。ユーザーは投資諮問会社の実績などを検討して気に入れば契約し、PB(プライベートバンカー)のように資産運用を諮問したり委任することができる。

チョ代表は次のような考えを語っている。

「自分たちで構築したアルゴリズムで、ユーザーの資産状態を比較・分析し、不足点を突きとめ、良い投資商品を選択できるようにすることを重視している。韓国では、上位1%程度という高額投資家ら金融圏VIPだけがPBとともに資産を管理するというのが実態だ。だが、Betterを通じて、誰もが資産管理ができるように、と考えている」

こうした金融プラットフォームのアイデアを思いついたのは、チョ代表の過去の職場「コスコム(Koscom)」でだった。「昔から個人も専門家にお金を預け、きちんと投資できるよう、何かしてみたかった」。チョ代表は2016年、コスコム初の社内ベンチャーコンテストに出場し優勝した。

©MONEYTODAY

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