2026 年 6月 15日 (月)
ホーム社会1晩で100万円超を荒稼ぎ…韓国・高級魚を狙う闇の密猟組織、その巧妙な隠蔽手口

1晩で100万円超を荒稼ぎ…韓国・高級魚を狙う闇の密猟組織、その巧妙な隠蔽手口

10日午後10時ごろ、違法行為を取り締まる違法漁業合同取締班(c)news1

韓国中部の忠清北道丹陽(タニャン)郡は12日、名物の高級淡水魚「コウライケツギョ」などの乱獲を防ぐため、警察などと合同で夜間の違法漁業に対する集中取り締まりを実施したと発表した。違法グループの組織化や手口の巧妙化により、この日の摘発はゼロだったが、郡は今後も抜き打ちの取り締まりを続ける。

合同取締班は10日夜、郡内を流れる丹陽川の水源保護区域など約20キロの区間で巡回を実施した。しかし、約2時間にわたる捜索にもかかわらず、1件も摘発できなかった。背景には、違法漁業グループの知能化がある。郡などによると、密猟者らは夜闇に乗じ、音が静かな黒いゴムボートで川を下りながら、バッテリーで電気を流して魚を気絶させて捕獲している。さらに、密猟する実行班とは別に、車で取締班の動きを監視して密告する監視班を配置する組織的な手口を使っている。現行犯で押さえられそうになっても、捕った魚をその場で川に投げ捨てて証拠隠滅を図るため、実際の摘発は極めて困難だ。

そこまでして密猟が後を絶たないのは、コウライケツギョが現地で「金になる魚」として非常に高く取引されるためである。現地での取引価格は1キロあたり5万〜6万ウォン(約5300〜6400円)ほどで、密猟者は1晩で数十キロから数百キロを乱獲していく。多い時には1日で約1000万ウォン(約107万円)もの違法な利益を上げているとみられている。郡は資源保護のために毎年約7万匹の稚魚を放流しているが、これらが格好の標的になっている形だ。

一部の区域では産卵期に伴う禁漁期が設定されているが、郡関係者は「禁漁期かどうかにかかわらず、生態系を破壊するバッテリーを使った漁法そのものが大きな問題だ」と危機感を募らせている。韓国の「内水面漁業法」などでは、禁漁期中の捕獲に対して1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金が科される。さらに、今回問題となっているバッテリーなどの有害漁具を使用した密猟に対しては、2年以下の懲役または2000万ウォン(約214万円)以下の罰金という、より重い刑事罰が科されることになっており、郡は今後も夜明け前などの抜き打ち取り締まりを随時進める方針だ。

(c)news1

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