2024 年 5月 5日 (日)
ホーム経済流通韓国・少子化により変化する流通業界…菓子は「大人市場」「海外事業」など多角化

韓国・少子化により変化する流通業界…菓子は「大人市場」「海外事業」など多角化

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韓国の食品メーカー「農心(ノンシム)」が発売した干しダラ味の「モクテカン」が、発売以後2カ月近く品薄現象になるほどスナック市場に旋風を巻き起こした。これに対抗し、「ロッテウェルフード(旧ロッテ製菓)」は「オインノガリチップ」を発売した。両社ともスケソウダラで作ったお菓子を出し、「MeToo」(成功したものを模倣する)論議が起きた。

少子化の影響で流通業界が変わりつつある。人口が減少し続けるという見通しが出て、新たな市場の開拓に死活をかけている。スナック業界では、少子化による「大人市場」先取りのための競争と解釈している。製菓産業はこれ以上幼児や児童だけを主要消費層と考えては持ちこたえられない状況にあり、「大人市場」を開拓するとともに海外事業へと市場を多角化している。

牛乳業界も少子化の影響をもろに受けている。少子化によって新生児数が減って粉ミルク市場が小さくなり、人口そのものが減少したため、牛乳市場も次第に縮小する傾向を見せている。安価な輸入乳製品に押され、市場競争力まで低下した。牛乳業界はこれ以上、粉ミルクと牛乳事業だけでは生き残れないと判断し、成人たんぱく質サプリメント市場を攻略している。代替牛乳、健康機能食品などの事業多角化にも拍車をかけている。

子ども服市場は危機をチャンスに変えた代表的なケースだ。子ども服は昨年、百貨店の成長を牽引した主要分野だった。出生率急落で子ども服の市場規模も減るという予想に反し、国内子ども服市場は2020年9120億ウォン(韓国繊維産業連合会)から2022年1兆2016億ウォンに約32%成長した。

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