2024 年 5月 5日 (日)
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韓国ファッションプラットホームが熾烈な戦い…エイブリー vs ムシンサ、今年の勝負は

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韓国のファッションプラットホームで、月間アクティブユーザー数(MAU)1~2位を争うエイブリー(Abley)とムシンサの競争が熱い。両者がそれぞれ女性と男性のファッション分野で強みを見せている。

エイブリー運営会社のエイブリーコーポレーションは、2018年にファッションコマースを始めてから5年後の昨年、数十億ウォン(1ウォン=約0.1円)の黒字を達成した。営業損失規模が2020年383億ウォン、2021年695億ウォン、2022年744億ウォンなど着実に増加していた状況で成し遂げた逆転だ。

雰囲気が好転したのは昨年3月だ。月間損益分岐点(BEP)を越えた後、毎月の営業利益が最高値を更新した。上半期の歴代最高実績を記録し、下半期にも売り上げと取引額が各40%ほど成長した。

特に注目すべき点は今回の黒字転換が事業構造調整や人員縮小、費用縮小によってなされた「削減型」ではなく、売り上げと利用者増加などトップライン成長を伴う「成長型」だということだ。

エイブリーコーポレーションは黒字達成の秘訣として、従来の主力品目である女性ファッションのみならず、男性ファッション、ビューティーなど多様な領域にカテゴリーを拡大した戦略を挙げた。2020年に発売した日本のショッピングアプリ「アムード」(amood)の取引額が増えており、グローバルでも成果を上げたと分析する。

特に自主開発した「人工知能(AI)推薦アルゴリズム」を収益増大要因に挙げた。嗜好性データをベースとしたAI推薦アルゴリズムが顧客の好みに合った商品を正確に結びつけ、セラー(販売者)の売り上げが増加し、新規ユーザーが流入する好循環構造が定着したと説明している。

エイブリーコーポレーションの成長戦略は「スタイルポータル」への跳躍だ。コンテンツとコミュニティをいっそう強化し、アプリ内に多様な見どころを作り、新規利用者の流入と顧客リテンション(顧客維持)を高める一方、アプリ滞在時間を増やし、より多くの嗜好性ビッグデータを蓄積するという計画だ。

ムシンサは自社が運営するeコマースサービスの昨年の取引額(GMV)の合計が初めて4兆ウォンを突破する成果を出した。2022年(3兆4000億ウォン)に比べ17%以上増加した金額だ。2012年の法人設立以後、一度の営業赤字なしに約10年間黒字を続けてきた。

ムシンサは現在、オフライン市場をターゲットに、新たな成長活路を模索している。このため、2022年に約440億ウォン台の不動産を買い入れ、ソウル聖水洞(ソンスドン)一帯の土地を約520億ウォンで買い入れるなど、2019年から1300億ウォン以上を不動産に投資した。

MZ世代が集まる聖水洞、弘大(ホンデ)、大邱・東城路(テグ・トンソンロ)などの土地を集中的に買い入れ、ここに社屋やオフライン売り場を作り不動産価値を高めてきた。年内にオフライン売り場を30号店まで増やす。

オフライン拡大のための資金も確保した。昨年7月、私募ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とウェリントン・マネジメントから、2000億ウォン規模のシリーズC投資を誘致した。累積投資誘致額は4300億ウォンで、国内ファッションプラットフォームの中で過去最大規模だ。

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