韓国ビューティー業界のツートップとされる「アモーレパシフィック」と「LG生活健康」が今、「リップ」に集中している。前者は北米市場を中心に「リップスリーピングマスク」ラインナップを拡大しており、後者は最近、新たな形態のリップケア新製品「リップセリン」を発売した。
「アモーレ」のリップスリーピングマスクは昨年7月、米アマゾンプライムデーで、4カ月ぶりに「ビューティー・パーソナルケア」部門で販売数量1位を占めた。国内でも先月末時点でオリーブヤング1300店舗に入店し、顧客層を拡大している。
今年5月にはレモンとベリーを混ぜたスワール香製品を発売し、米国市場で完売した。ホリデーシーズンを迎え、ペパーミント・アップルキャラメル香製品も新規発売した。
アモーレ関係者は「北米では唇メイクを重要視するため、唇の健康に特に気を遣っている」と分析し、「北米市場にマーケティングを集中している。現地で求められる香りとカラーを提案し、高い成果を上げている」と話した。
「LG生活健康」は、高保湿機能性リップケア新製品である「リップセリン（リップ＋グリセリンの合成語）」を発売した。LG生活健康はビリーフ、スリョハンをはじめとする16ブランドで「リップセリン」製品を発売する計画だ。
特にリップセリンは、フォーミュラの酸化と汚染を防止する有効成分を保護し、長時間にわたり使用感を維持する「エアフィット」容器を適用した。
LG生活健康が開発したエアフィット容器は、外の容器（下部ダイヤル）を握って回転させると、上段の真ん中の小さな穴から中身が少しずつ出てくるのが特徴だ。
このようにビューティー業界が唇に集中する理由は、唇と関連する市場が世界的に拡大する一方で、それほど関連製品が多様ではないためだ。
唇は外部環境に最も多く露出する身体部位であるにもかかわらず、皮膚層が薄く皮膚を保護する皮脂腺がなく、積極的な保護と管理が必要になる。しかし、実際の専用美容機器、専用クリームがある首よりも管理が不十分な部位と言える。
グローバル市場調査機関のユーロモニターによると、グローバルリップケア市場の規模は昨年は約28億3000万ドルで、前年比で8.8％拡大した。同年、国内リップケア市場規模も前年比4.2％拡大するなど、成長傾向が持続すると展望されている。
特に米国では、SNSでの購入経験の共有と、健康的なライフスタイルに対する関心の増加がリップケア市場の成長を牽引している。
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