
韓国で夏の外食物価が上昇を続けている。毎年値上がりしてきた冷麺と参鶏湯の価格は、いつの間にか2万ウォン(約2200円)に迫る水準となっている。
韓国消費者院の価格情報サイト「チャム価格」によると、4月のソウル地域の冷麺1人前の平均価格は1万2615ウォン(約1400円)で、前年同期の1万2115ウォン(約1300円)より4.13%上がった。
ソウル市内の有名冷麺店が相次いで価格を引き上げたことが影響したとみられる。ソウル中区の「ウレオク」は4月から平壌冷麺1人前の価格を1万6000ウォン(約1800円)から1万8000ウォン(約2000円)へ2000ウォン引き上げた。「ナムポ麺屋」も冷麺価格を1万5000ウォン(約1700円)から1万6000ウォン(約1800円)に上げた。
ほかの冷麺店でも、冷麺1杯の価格は1万ウォン台半ばから後半で推移している。「乙密台」は1万6000ウォン(約1800円)、「筆洞麺屋」「乙支麺屋」「平壌麺屋」はそれぞれ1万5000ウォン(約1700円)となっている。
ほかの地域も事情は同じだ。「チャム価格」が集計した地域のうち、忠清北道、全羅南道、済州を除くすべての地域で冷麺の平均価格が1万ウォンを超えた。2025年4月には1万ウォンを下回っていた慶尚北道と慶尚南道も、2026年はそれぞれ1万231ウォン(約1100円)、1万808ウォン(約1200円)に上がった。
原材料費や人件費、賃料などの上昇が冷麺価格に影響したとみられる。韓国農水産食品流通公社の集計によると、ソウル産韓牛ともばら(100g)の価格は5月29日時点で6918ウォン(約760円)となり、前年の6031ウォン(約660円)より14.7%上昇した。
参鶏湯の価格も上がっている。4月時点のソウルの参鶏湯平均価格は1万8154ウォン(約2000円)で、前年の1万7500ウォン(約1900円)より3.7%上昇した。参鶏湯価格が1万8000ウォンを超えた地域はソウルだけだった。
実際に有名参鶏湯店の1人前価格は2万ウォン前後だ。ソウル永登浦区のある参鶏湯店は1人前1万9000ウォン(約2100円)、ソウル鍾路区の有名店は2万ウォン(約2200円)となっている。
鶏肉価格の上昇は、2025年冬に高病原性鳥インフルエンザが発生し、肉用種鶏30万羽以上が殺処分されて供給が減ったことが主な原因とされる。5月29日時点の鶏肉平均価格は1キロ当たり6591ウォン(約730円)で、前年同期の5648ウォン(約620円)より16.7%上がった。
外食物価は今後も上昇する可能性が高いとの見方が一般的だ。韓国銀行は2026年の消費者物価上昇率見通しを従来の2.2%から2.7%へ0.5ポイント引き上げた。中東戦争の長期化に伴う国際原油価格の急騰やウォン安・ドル高が輸入物価を押し上げ、物価上昇圧力が強まったことが反映されたと分析される。
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