2024 年 4月 23日 (火)
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農作物の管理から収穫までテキパキ…“AIロボット農作業員”を作った韓国スタートアップ

スマートファーム(写真=AMRLabs提供)(c)MONEYTODAY

最先端技術を多様な分野に融合させた経験・ノウハウに基づき、市場と需要者が必要なアイテムを短期間で開発する――この実現を掲げる韓国の企業が注目されている。自動運転ロボット(AMR)ソリューションを手掛ける「AMRLabs」だ。

同社は韓国サムスンやゼロックスなど半導体工程・検査自動化、3Dビジョン分野で10年以上の経歴を積んだエンジニアたちが集まって2020年8月に設立された。独自開発した技術をさまざまな現場に素早く融合させることができるのが強みだ。

まず2020年12月、スマートファームAMRVSLAM(位置測定や同時地図化)ナビゲーションソフトウェアを開発した。その後、韓国電子通信研究院とともに、ロボットに3Dスキャンデータ装置を装着して作物の生育情報や病虫害被害の有無などを自動収集・検査できるプラットフォーム開発プロジェクトを進行した。また、スマートファーム専門企業のファームコネクトと協業し、技術検証などの商用化に拍車をかけている。

パク・スン代表は「スマートファームでも活動可能な高さ4mのロボットを開発、トマトなどの作物を3Dスキャンして、実や葉の状態を分析する技術を実証した」と話す。今年中に普及型ロボットが出てくる予定という。

AMARLabsは自動ロボットを物流産業にも投入している。顧客が注文した商品を見つけ、配送先別に分類や整理するオーダーピッキングロボットの試作品が代表的だ。また、最近農業技術振興院のベンチャー育成支援事業に選定され、VR(仮想現実)を活用してロボットアームを遠隔制御する「テレオペレーションソリューション」を開発し、試作品を公開した。

パク代表は「アマゾン物流システムはロボットだけでなく、ロボットが移動できる設備基盤への投資だけで100億ウォン(約10億円)以上かかるのに対し、われわれのロボットは物を調べる3Dビジョン、複雑な倉庫内部を歩き回る自動運転機能、見つけた製品を移すロボットアーム遠隔制御技術などを全て備え、直ちに投入できる」と胸を張る。

(c)MONEYTODAY

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