2024 年 5月 12日 (日)
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政権引き継ぎ委員会は尹錫悦政権準備内閣 (上)

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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)次期大統領の「政権引き継ぎ委員会」が形を整えつつあるなか、新政権の内閣に参加するものとみられる要人が続々と合流している。ある種の「シャドーキャビネット(影の内閣)」とも呼ばれる引き継ぎ委員会の人事を通じ、新政権における要職の人選が推測できそうだ。

今回の人事を見ると、国会議員の比重が少なく、官僚と専門家グループを重用したのが特徴的だ。大半が、ユン氏の選挙対策本部で活動した経歴がなく、縁故よりも能力と専門性を重視した人事と評価されている。

まず、ユン政権の経済政策の青写真を描く引き継ぎ委員会の経済1分科幹事は、チェ・サンモク(崔相穆)元企画財政次官が務める。外交安保分科幹事にはキム・ソンハン(金聖翰)元外交通商省(現外務省)第2次官、政務司法行政分科幹事にイ・ヨンホ(李容鎬)議員がそれぞれ任命された。

◇経済1分科

崔元次官は、ソウル大法学部に82学番に合格し、1985年に公務員試験に合格して公職に入門して以来、約30年間、企画財政省に勤めた正統派エリート経済官僚だ。

パク・クネ(朴槿恵)政権時代、大統領府経済金融秘書官を務め、その後、企画財政省に戻り第1次官として働いた。ムン・ジェイン(文在寅)政権発足後、公職から退いた。パク・クネ政権時代に国政介入事件に関わった疑惑が提起され、不名誉な退職をした。ただ、参考人として取り調べを受けただけで、裁判にかけられたり、処罰されたりした前歴はない。

マクロ経済・金融分野の核心を経た「経済通」という評価を受ける崔元次官は、今回の引き継ぎ委幹事を務め、次期内閣で副首相兼企画財政相候補としても取り上げられている。

同じ分科に合流したソウル大経済学部のキム・ソヨン教授は、韓国銀行をはじめ、スペイン中央銀行や国際通貨基金(IMF)、アジア開発銀行(ADB)、国際決済銀行(BIS)などで経験を積んだマクロ経済や国際金融政策の専門家だ。

今回の大統領選挙で、選対本部内の「国民と共に歩む経済政策本部」本部長を務め、50兆ウォン規模の財政調達を通じた零細企業経営者や自営業者向けの融資金融支援の拡大など、ユン氏の核心的な経済公約の設計に関与した人物。次期政権や大統領府入りの可能性が高い。

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