2024 年 5月 5日 (日)
ホーム政治・社会・経済年間本4冊も読まない大学生…非対面授業・電子書籍消費の影響

年間本4冊も読まない大学生…非対面授業・電子書籍消費の影響

ある大学の図書館で勉強する学生©news1

「知識のゆりかご」と呼ばれる大学で本を読む風景が消えている。韓国の主要国立大学の学生が校内図書館などから借りた本が1年間で4冊にも満たない。旅行とともに20代大学生の趣味1位に挙げられた読書活動が大きく縮小している。

国会教育委員会所属のミン・ヒョンベ議員(無所属)が全国10地域の拠点国立大学から提出を受けた昨年の「在学生1人当たり平均図書貸し出し現況」で判明した。

それによると、各大学の学生1人当たりの年間紙本貸し出し冊数は3.25冊。2017年6.35冊と比較して48.8%ほど減少した。このうち忠北大の場合、1人当たりの図書貸出冊数は1.8冊に過ぎなかった。4年前は12.3冊程度だったソウル大も6.32冊と半分(-48.6%)になった。

大学生の図書貸出減少現象は最近のことではない。最近4年間、主要10国立大在学生1人当たり貸出冊数は△2017年6.35冊△2018年5.76冊△2019年5.41冊△2020年3.36冊――などと毎年減少傾向にある。ただ、目立つ点があるとすれば、2020年から減少幅が急激に大きくなったということだ。

新型コロナウイルスのパンデミックが大学生の図書貸出減少に影響を及ぼしたという分析だ。ソーシャルディスタンスによる登校中止と非対面授業が長期化し、生徒たちが図書館を訪れる頻度が大幅に減り、1人当たりの図書貸出冊数の減少幅も急激になったとの分析だ。

学業・メディア環境の変化で大学生の情報利用の方法が変わった点も挙げられる。これまでの印刷媒体に代わり、電子資料の活用が普遍化し、図書館まで訪ねて本を借りるメリットが小さくなったためだ。ある大学生は「読書そのものを、紙の本より電子書籍にしている。オンラインで必要な資料もおおむね探すことができる」と話している。

©MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular