2024 年 5月 18日 (土)
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軍部隊無断侵入・不法撮影、今年120件…昨年の3倍増加

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韓国で、民間人が軍部隊に無断で侵入し、許可なく軍事施設を背景に撮影するという事例がこの5年間、増加し続けている。今年は、軍事基地や軍事施設保護法違反事件が昨年の3倍以上発生しており、軍部隊の警戒システムを問題視する声も出ている。

与党「国民の力」のソン・イルジョン議員室が警察庁から提出を受けた資料で判明した。それによると、過去5年間(2018~2022年8月)に軍事基地や軍事施設保護法違反などで摘発された件数が計254件に達することがわかった。

年度別では▽2018年29件(検挙28件)▽2019年32件(同29件)▽2020年33件(同32件)▽2021年40件(同37件)と年々増加している。特に今年は、8月末までに計120件(同114件)と、昨年の3倍以上発生したことになる。

代表例として▽軍事施設内の警戒所を写真で撮影▽軍用施設の鉄柵を壊して軍事施設保護区域に無断で侵入――など。昨年8月には、昌原(チャンウォン)市近郊ででドローンを飛ばし、それに設置されたカメラで軍事基地内部を数回にわたって写真で撮影し、100万ウォンの罰金刑を言い渡されたケースもあった。

ソン・イルジョン議員は「こうした事例は、防衛能力と安全保障態勢に致命的な悪影響を及ぼす恐れがある。警戒システムに弱点はないか徹底的に点検する必要がある」と警告している。

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