韓国のある男性が、自身の母親から「ある団体に資金を送るため、1500万ウォン（約165万円）をくれ」と相談された。その団体は、地球平面説やワクチンについての陰謀論などを主張するインチキ組織だという。その男性からこのほど、あるオンラインコミュニティに「私の母はどうすればよいか」という相談が寄せられた。
それによると、母親から最近、「株を買うので500万ウォン（約55万円）入金してほしい」と頼まれたという。投稿者は「正常な株取引じゃないでしょう」と尋ねると、母親は「取引所に上場してない」と応え、あるユーチューブ映像を共有した。
それは6カ月前に公開された「北極中央と東のエデンの園」というタイトルの映像で、地球は平らだと主張したりワクチンの実態として陰謀論を展開したりしていた。母親は「その映像のユーチューバーが会社を作ったので株主募集に参加した。莫大な収益を上げる会社になる」と主張したという。
投稿者はオンラインコミュニティで「これまでに計1500万ウォン貸した。あんなでたらめを主張するユーチューバーに金を送ったとは」とため息をつき、送金内訳を公開した。
投稿者が母親に送ったのは、自身の姉からの借金を合わせると2000万ウォン（約220万円）になる。「母のお金を合わせたら数千万ウォンは送っているだろう。変なユーチューブを見てこんなふうになってしまうとは。暗たんたる気持ちだ」と吐露した。
ネットユーザーは「お年寄りのユーチューブは本当に危険だ。一日中見ていると現実だと信じるようになる」「我が国の詐欺罪の罰則があまりに緩いことも一因だ」などと反応した。
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