2025 年 6月 6日 (金)
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韓国大統領選、李在明候補「50%超」なるか…保守再編の鍵を握る“第三の男”2桁得票に注目

選挙戦終盤、票固めに奔走する(左から)イ・ジェミョン、キム・ムンス、イ・ジュンソクの各候補(c)news1

韓国大統領選で、各候補陣営は「支持層の結集に成功した」と自信を見せ、有権者の最終判断を静かに待っている。政界の関心は、選挙初期から続いた「イ・ジェミョン(李在明)大勢論」が最後まで維持されるかに集中している。

保守系候補間の一本化が不発に終わったことで、第3の候補である「改革新党」のイ・ジュンソク(李俊錫)候補が2桁得票を記録するか、特に15%を超えるかどうかが注目ポイントだ。

中央選挙管理委員会によると、本投票は午前6時から午後8時まで全国1万4295カ所の投票所で進められ、開票は午後8時から始まる。順調に開票が進めば、当日深夜までに当選者の輪郭が明らかになると予想されている。

2017年にパク・クネ(朴槿恵)氏の弾劾後に実施された大統領選では、開票開始から2時間後の午後10時にはムン・ジェイン(文在寅)氏が「当選有力」と報道された。

今回の選挙でも、イ・ジェミョン候補が各種世論調査で示された50%前後の得票を実現できるかが焦点となる。過半数を獲得すれば、確固たる国政運営の主導権を握り、景気回復や各種改革政策を力強く推進できると見られている。

選挙戦で掲げてきた「内乱清算」にも勢いがつく。イ・ジェミョン候補は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)氏が大統領だったころの非常戒厳宣布や、国民の力(保守系政党)による戒厳解除妨害の真相究明を主張している。

また、12件の容疑で5件の裁判にかけられているイ・ジェミョン候補の司法リスクについても、「国民の選択」によって政治的には一定の整理が可能になるとの見方もある。

一方、キム・ムンス(金文洙)候補陣営では、保守支持層の「最後の結集」が選挙結果にどう影響するかに関心を寄せている。国民の力は「流れが逆転した」とし、「ゴールデンクロス」を期待している。

世論調査の公表禁止期間前には、キム候補の支持率は上昇傾向にあった。ただし、イ・ジェミョン候補との支持率の差は2桁と依然として大きかったが、保守陣営は「最後の追い上げは確実」としている。

特に本投票の投票率が高ければ、それは保守層の投票率が上がったことを意味すると解釈される。期日前投票では全羅南道・光州などが最も高かった一方、保守が強い大邱・慶尚北道では最下位レベルだった。

イ・ジュンソク候補は、選挙戦最終盤の第3回テレビ討論で性表現を含んだ過激な発言をし、世論の批判を受けた。それでも序盤の6~7%台の支持率は選挙活動を経て2桁台に上昇している。問題発言がその後の支持率にどう影響したかが関心事だ。

また、イ・ジュンソク候補はキム候補との「保守一本化」要請を拒否し、独自の候補として完走を選択した。仮に2桁の得票を達成すれば、保守政治の新しい勢力としての立場を確立でき、今後の保守陣営再編においても中核的役割を果たす可能性がある。

政治評論家のイ・ジョンフン氏は「イ・ジェミョン候補が50%を超えれば圧勝であり、“内乱清算”という争点が通用したということになる。三権を掌握した共に民主党が一気に政策を進め、国民の力は保守再編の旋風に巻き込まれるだろう。だが50%を下回れば辛勝であり、非常戒厳や弾劾という有利な条件にもかかわらず大勝できなかったという点で、事実上敗北と見なさざるを得ない」と指摘した。

(c)news1

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