2025 年 3月 13日 (木)
ホームライフスタイルファッション長引く不況…韓国ファッション業界「リブランディング」で巻き返しへ

長引く不況…韓国ファッション業界「リブランディング」で巻き返しへ

新世界インターナショナルのメンズブランド「MAN ON THE BOON」が立ち上げ10年目でリブランディングを実施した=MAN ON THE BOON(c)news1

韓国のファッション業界は、物価高による消費低迷で業績が悪化する中、リブランディングで競争力を高めようとしている。

新世界インターナショナルは、自社ブランドのリブランディングを進めている。同社の2024年連結売上高は1兆3086億ウォン、営業利益は268億ウォンで、前年からそれぞれ3.4%、44.9%減少。売り上げ・利益ともに減少傾向が続く中、競争力強化のためにブランド刷新に取り組む。

2016年に設立したメンズブランド「MAN ON THE BOON」は、30~40代ビジネスマン向けのヨーロピアンスタイルから、幅広い世代の韓国男性をターゲットとするブランドへと転換した。これに伴い、グローバルブランド「AMIRI」「FEAR OF GOD」出身のキム・シヒョン氏をクリエイティブディレクターに迎え、韓国男性の体型に最適なデザインを開発した。

ライフスタイルブランド「ジャジュ」は、立ち上げ25周年を前に大規模なリブランディングを実施した。さらに、女性向けブランド「ジカット」「スタジオ・トムボーイ」「ボブ」、化粧品ブランド「ヴィディヴィチ」など、多岐にわたるブランドの刷新を進めている。

一方、ゴルフウェア業界も「選択と集中」によりブランドを再構築している。コーロンインダストリーは「エルロード」「ジャック・ニクラス」「ヘッド」のリブランディングを進めている。エルロードはプレミアムゴルフブランドへと進化し、ヘッドは総合スポーツウェアブランドへ転換。ジャック・ニクラスは、サブライセンスビジネスモデルを採用し、事業運営を第三者に委託する形を取る。

デサントコリアの「マンシングウェア」は、ゴルファーの若年化に対応するためリブランディングを実施。ブランドアイデンティティを刷新し、主力商品を再編成。新ライン「ペンギン・バイ・マンシングウェア」は30~40代の男性ゴルファーをターゲットに、遊び心あるデザインと手頃な価格設定で新規顧客の獲得を目指す。

業界関係者は「不況が続く中、ブランド間の競争が激化している。新ブランドの立ち上げよりも既存ブランドをリニューアルし、従来の顧客を維持しながら新規層を取り込む戦略が増えている」と分析している。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular