韓国で牛乳価格が9年ぶりの大きな上昇幅を記録した。統計庁によると、5月の品目別消費者物価指数（2020を100とした数値）のうち牛乳の価格は116.59で、前年同月比9.1％上昇した。これは2014年8月（11.4％）以来の数字だ。
牛乳価格の前年同月比は2020年2月（0.8％）から2021年9月（-0.1％）まで低い水準を維持していた。しかし、2021年11月から昨年9月まで6％台の上昇率を記録し、昨年12月（8.0％）には8％台の上昇率を記録した。
牛乳と関連した製品の物価上昇率も高く、チーズは昨年5月（10.5％）から今年5月まで前年比2桁の上昇率が続いている。発酵乳やパンも同様に2桁の上昇が当たり前になっている。
酪農家と乳業界関係者などで構成する酪農振興会は9日、小委員会を開き、今年の牛乳価格の交渉に着手した。だが、国際穀物価格の上昇による飼料費など生産費の増加で、価格の引き上げは避けられないという見通しだ。今年の場合、1リットル当たり69～104ウォン（約7～11円）の範囲で値上げを議論する。
小委員会が価格を決めれば、酪農振興会理事会での議決を経て8月1日から引き上げ分が反映される。もし引き上げが104ウォンになれば1リットル当たり1100ウォン（約119円）になる。
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