
「化粧品通り」と呼ばれていたソウル明洞の風景が変わっている。かつて1階店舗を埋め尽くしていた化粧品ロードショップの跡地を、外国人観光客を狙った大型薬局が急速に埋め、商圏の構図にも変化が現れている。
グローバル不動産サービス企業クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが21日に発表した「2026年第1四半期ソウルリテール・マーケットビート」報告書によると、第1四半期のソウル6大商圏の平均空室率は前四半期より0.3ポイント上昇した一方、前年同期と比べると1.9ポイント低い8.8%と集計された。
報告書は、空室率が前四半期より小幅に上昇したものの、外国人観光客の流入に支えられ、安定した流れが続いていると分析した。実際、韓国観光公社によると、2026年第1四半期に韓国を訪れた外国人観光客は約476万人で、過去最高を記録した。
最も目立つ変化が現れたのは明洞だ。明洞商圏の空室率は5.6%で、事実上の飽和状態を維持している。ただ、商圏を構成するテナントは過去とは大きく変わった。かつて商圏を主導していた化粧品ロードショップが抜けた場所を、観光客を狙った大型薬局が相次いで埋めている。
READYOUNG、VERYNEWなど明洞の大型薬局は、化粧品や健康機能食品、医薬品を一緒に販売している。これらの薬局は、オリーブヤングのように消費者が直接買い物かごを持って商品を選べるよう、医薬品を陳列している。
2026年3月基準で、外国人の医療消費件数のうち薬局利用の割合は68%に達した。KコンテンツやSNSで機能性化粧品、いわゆるコスメシューティカルなどが口コミで広がり、薬局ショッピングが韓国旅行の新たな必須コースとして定着した結果とみられる。
他の主要商圏はそれぞれ異なる流れを見せた。聖水商圏は一部空間の再編により空室率が3.7%と前四半期より小幅に1.2ポイント上昇したが、ソウル6大商圏の中では依然として最も低い水準だった。最近、8260平方メートル規模のムシンサ・メガストアがオープンするなど、引き続き人々の足を集めている。
一方、江南商圏の空室率は一部ブランドの退店や、2026年下半期に予定されている「ZARA」旗艦店のリニューアル工事などが重なり、前四半期の11.3%から13.6%へやや上昇した。
このほか、漢南・梨泰院商圏はマッシモ・ドゥッティなどグローバルファッションブランドの出店が続き、7.6%という安定した一桁台の空室率を維持した。高級ブランド通りが中心の清潭商圏の空室率は、前四半期の13.4%から11.9%に低下した。
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド関係者は「2026年の韓国経済は半導体輸出の好調に支えられ、高い成長率を記録すると見込まれるが、中東地域の地政学的リスクは下半期の景気の不確実性を高める下振れ要因だ」としながらも、「第1四半期基準で過去最多を更新した堅調な外国人観光客の流入が、主要商圏に持続的な活気を加えるだろう」と展望した。
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