2026 年 5月 3日 (日)
ホーム政治北朝鮮北朝鮮、5年ぶり青年大会…「後継者」の動向に注目

北朝鮮、5年ぶり青年大会…「後継者」の動向に注目

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と娘=労働新聞(c)news1

北朝鮮が5年ぶりとなる社会主義愛国青年同盟(青年同盟)第11回大会の開催を控え、青年世代を「国家の核心戦力」と再定義している。キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の娘が今回の大会を機に、活動範囲を広げる可能性があるとの見方が出ている。

朝鮮労働党機関紙・労働新聞は4月28日付1面論説で、「青年同盟の戦闘力はわれわれの国力の一部だ」と強調した。特にキム・ジョンウン総書記が「歴史上初めて」、青年組織の戦闘力を国力と規定したとし、軍事力、経済力、思想を中心としてきた国力の概念を、青年の組織力にまで拡張した。

これは、キム・ジョンウン総書記が特に重視する未来世代の地位が大きく高まる動きといえる。「未来世代の象徴」とされてきたが、今回の大会で青年たちの前に立ち、彼らを率いる「後継者」としての存在感を強める契機になるとの観測も出ている。

今回の青年同盟第11回大会は2021年以来5年ぶりで、青年同盟創立80周年とも重なり、大規模な大会になるとみられる。

労働新聞は、10万人の青年同盟員が投入されたという平壌(ピョンヤン)の前衛通り建設や新義州(シニジュ)温室農場建設、同盟員による炭鉱や農村への「嘆願」を主要成果として示し、青年動員が国力を高めたと強調した。北朝鮮は「最も困難で厳しい場所に真の人生の座標を定める」とし、青年を各種国家事業に投入することを、あくまで彼らの「志願」によるものだと宣伝している。

こうした流れの中で、北朝鮮が「未来世代」の象徴として掲げるの役割が注目される。キム・ジョンウン総書記は2022年、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」型の発射時にを初めて公開して以降、軍事、外交、建設、民生などほぼすべての分野の現場に連れて行き、事実上の「後継者教育」を受けさせている。

特には2025年5月、青年同盟員が建設を主導した前衛通りの竣工式にも姿を見せた。今回の大会でもが青年同盟の前に登場すれば、未来世代と「白頭血統」が結びつく象徴的な場面になる可能性がある。

ただ、青年同盟は北朝鮮当局の思想を宣伝する「外郭団体」で、国政を担う公式機構ではないため、が青年同盟で肩書を得て活動する可能性は大きくないとみられる。

梨花女子大学北朝鮮学科のパク・ウォンゴン教授は「娘は最初から『未来世代』というメッセージとともに登場した象徴的存在だ。青年同盟を強調することは、娘に政治的空間を作る性格がある」と分析した。一方で「伝統的な北朝鮮の後継構図は、党、政、軍の職位を通じて形成される。青年同盟のような外郭組織で肩書を受ける方式ではない」と指摘した。

北韓大学院大学のヤン・ムジン碩座教授も「娘は未来世代を象徴する存在だが、白頭血統であるだけに、青年同盟のような外郭団体で肩書を持って活動する可能性はほとんどない」と話した。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular