
韓国サムスン電子が2026年1~3月期に記録的な業績を達成し、世界の主要IT企業の中でもトップクラスの収益力を示した。
同社が発表した暫定実績によると、売り上げは133兆ウォン(約14兆6300億円)、営業利益は57兆2000億ウォン(約6兆2900億円)で、営業利益率は43%に達した。営業利益は前年同期比で約755%増と大幅に伸び、四半期ベースで過去最高を更新した。
この水準は、AI半導体で急成長するエヌビディアやアップルに次ぐ「世界3位」規模と評価される。さらに、アルファベットやマイクロソフト、アマゾンといった主要IT企業の過去最高四半期利益を上回り、半導体受託生産最大手TSMCの約2倍の利益を確保したとされる。
業績急伸の背景には、AIデータセンター需要の拡大に伴うメモリー価格の急騰がある。DRAMやNANDの価格が大幅に上昇する中、高付加価値製品である次世代HBM(高帯域幅メモリー)で主導権を確保したことが収益を押し上げた。
市場では今回の実績について「メモリー・スーパーサイクル」の本格到来と受け止める見方が強い。証券業界では、同社の営業利益が2026年に327兆ウォン(約35兆9700億円)、2027年には488兆ウォン(約53兆6800億円)に達し、世界首位に浮上するとの予測も出ている。
AI投資の重心が「学習」から「推論」へ移行する中、メモリー搭載量の増加が続く見通しで、収益拡大の流れは当面続くとみられる。
一方で、このような高成長にもかかわらず、サムスン電子の時価総額は他の主要IT企業と比べて依然として低い水準にとどまっており、今後の企業価値の再評価余地が大きいとの指摘も出ている。
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