
ソウルのモーテルなどで20代男性に薬物を飲ませ、2人を死亡させた「モーテル薬物連続殺人」事件で、ソウル北部地検は10日、キム・ソヨン容疑者(20)を殺人、特殊傷害、麻薬類管理法違反の罪で起訴した。検察は、精神疾患を装って処方薬を入手し、犯行に利用した計画的犯罪とみている。
起訴状などによると、キム・ソヨン被告は2025年12月14日から2026年2月9日にかけ、20代男性3人にベンゾジアゼピン系薬物を混ぜた飲料を飲ませ、2人を死亡させ、1人を意識不明にさせた疑いが持たれている。
検察は、家庭不和の影響で情緒的な社会化が十分に進まず自己中心的な性向が強まった被告が、消費欲求や経済的満足のため男性を利用し、対立が生じると薬物で制圧して殺害した「異常動機犯罪」だと説明した。
被告は幼少期、父親の飲酒による暴力や暴言にさらされ、強い不安と恐怖を経験したとみられる。専門家の分析では、罪悪感や共感能力の欠如、衝動性、不安定な対人関係などの特徴が見られ、こうした心理的要因が極端な犯罪につながった可能性があるという。
さらに検察は、被告が精神疾患を装って睡眠薬を処方させ、粉末にして二日酔い防止飲料に混ぜるなど犯行を事前に準備していたと指摘した。最初の被害者が意識不明となった状況を確認した後、次の被害者には薬物量を増やすなど残虐性もあったとしている。
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