2024 年 4月 30日 (火)
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2023年韓国ゲーム大賞、候補出そろう…例年と異なる違う雰囲気

2023大韓民国ゲーム大賞(c)KOREA WAVE

今年最高のゲームを決める「2023大韓民国ゲーム大賞」(韓国コンテンツ振興院主管)の候補作が5~13日に受け付けられた。今月30日から11月6日までのオンライン投票などを経て、11月15日に受賞作が発表される。

大賞と最優秀賞、優秀賞は審査委員投票が60%、一般と専門家投票20%が反映される。技術創作賞は審査委員が投票70%と専門家投票30%を反映して選定される。

今年のゲーム大賞選考は、例年とはまったく違う雰囲気の中で進められる。モバイルゲームが主だったこの数年と異なり、今年はPCとコンソールゲームも大賞争いに加わるとの見通しだからだ。

最も有力な候補作は▽Wemadeの「NightCrows(ナイトクロウ)」▽NEOWIZの「Lies of P(偽りのP)」▽NEXONの「デイヴ・ザ・ダイバー」だ。

「ナイトクロウ」は4月の発売後、韓国のモバイルゲーム市場の二大マーケットで売り上げ1位を記録した。

ナイトクロウ(c)KOREA WAVE

アンリアルエンジン5を活用し、ライバル作より優れたグラフィックで空中戦の要素を盛り込んで全長を拡大したのが特徴として挙げられる。

「デイヴ・ザ・ダイバー」は、ピクセルアートグラフィックと海の中を探検しながら次第にその領域を広げていく面白さ、単純ながらも緊張感のある戦闘シーンと、タイクーンジャンル特有の内容も生かして構成されたゲームという長所を持っている。

偽りのP(c)KOREA WAVE

「偽りのP」はややマニアックなジャンルであるソウルライク市場に挑戦状をたたきつけたゲームで、優れたグラフィックとサウンド、他の候補作より秀でたストーリーテリング、それらに伴う没入感を強調したのが特徴だ。特に、発売から約1カ月で、グローバル市場で累積販売数が100万を突破した点も注目に値する。

これらのほかにも大賞を狙うゲームがある。

ゲーム大賞を主管する韓国ゲーム産業協会はまだ候補作を公表していないが、ゲーム業界は今回注目すべきゲームとして▽NEXONの「プラシア戦記」▽ネットマーブルの「セブンナイツ」▽カカオゲームズの「アレス:ライズオブガーディアンズ」▽SHIFTUPの「勝利の女神:NIKKE」――などを挙げている。

プラシア戦記のメインイメージ(c)KOREA WAVE

これらのゲームそれぞれが、異なる強みを前面に押し出していることも今回の大賞争いで興味深い点だ。「プラシア戦記」はMMORPGに戦略シミュレーションゲーム特有の大規模戦略戦闘の面白さを盛り込んだゲームであり、「セブンナイツ」は人気IPに放置ゲームシステムが加わると生じる波及力を証明した。

「アレス:ライズオブガーディアンズ」は、SF世界観にアクションゲームを連想させる強烈な動きを強調し、「勝利の女神:NIKKE」はサブカルチャージャンル特有の世界観とアーケードゲームを連想させるシューティングアクションの面白さを生かした作品だ。

「勝利の女神:NIKKE」は昨年11月に発売されたゲームだが、候補作の受け付けが10月に締め切られるため、今年のゲーム大賞候補作に申請が可能だ。

ゲーム業界のある関係者は「大賞候補として取りざたされているゲームは、ジャンルと特性の重なる部分を見つけるのが難しい。歴代候補作の中で最も多彩な長所を持つゲームで構成されているため、今年の大賞はさらに予測しにくい」と話した。

(c)KOREA WAVE

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