2024 年 4月 27日 (土)
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韓国流通業界、気候危機「脱プラスチック」カーボンニュートラル実現の動き活発化

イグニス提供(c)MONEYTODAY

韓国の流通業界が、ペットボトルに比べてリサイクル率が高いアルミニウム缶を活用したり、廃プラスチックを再加工したりするなど、持続可能な未来のためにESG(環境・社会・ガバナンス)経営に乗り出している。

フードテック企業「イグニス(Egnis)」は昨年、缶飲料ブランド「クルップ(CLOOP)」を立ち上げ、フレーバーウォーター・スパークリングウォーター・ゼロソーダを次々発売した。クルップの特徴は、ほとんどの飲み物が350ml以下のアルミ缶や500mlペットボトルに入っているのとは異なり、クルップは500mlの大きな缶に入っている。

500mlの大容量缶飲料を発売するため、製品の上段に「クルップキャップ」という開閉型のプルタブにした。一度開けたら再び密封できない今までの缶飲料の短所を改良し、炭酸保存力が高く、持ち歩き・保管が容易だという。

また、アルミ缶は軽くて耐久性が強く積載が容易だ。運送にかかる費用を減らせるだけでなく、ペットボトルに比べてリサイクル率が10倍以上高い。カーボンフットプリントが少ないため、ペットボトルではなくアルミニウム缶を使用する。小さな缶を大量に作るより大きな缶を作る方がカーボンニュートラルにより効果的なため、この技術を導入した。

生活用品ブランド「ドンググバッ(Donggubat)」は、有害成分を最大限排除し、ビーガンフレンドリーやプラスチックフリーのシャンプーバー、ボディバーなど固体石鹸を発売している。動物性原料と界面活性剤を使わないだけでなく、非接着再生紙に製品を入れるため、不要なプラスチックを使わない。これで製品1個当たり16.2gのプラスチックを減らしているという。

モバイルアクセサリーブランド「ベルキン(Belkin)」は今年1月に創立40周年を迎え、自社製品で最も多く販売されているモバイル充電製品の新たな素材リサイクル計画を発表した。無線充電器、補助バッテリー、家庭用充電器、車両用充電器製品の73~75%がリサイクルプラスチック素材(PCR)やプラスチックフリー包装されている。廃プラスチックを再加工してプラスチックへの依存を減らし、循環経済を本格的に推進するという戦略だ。

エコファッションブランド「オールバーズ(Allbirds)」は今年3月、ビーガンレザーで作ったスニーカー「プラントペーサー(Plant Pacer)」を発売した。従来のスニーカーはプラスチックで作られ持続可能性が低いが、プラントペーサーに使われたビーガン革はプラスチックフリー素材で、コメ、ミカン、ココナッツの皮など農業副産物で作られた。

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