2024 年 4月 30日 (火)
ホームエンターテインメント韓国映画で再びブームの「風水地理ブーム」…マンション建設での実践は?

韓国映画で再びブームの「風水地理ブーム」…マンション建設での実践は?

映画「破墓」ポスター(c)news1

韓国で最近、映画「破墓(パミョ)」が観客1200万を突破して人気を集め、風水地理が再び注目されている。映画には「風水は宗教であり、科学」と信じる40年のキャリアがある風水師キム・サンドク(チェ・ミンシク)が登場する。

現在は風水地理士はおおむね姿を消したが、風水地理は今も、われわれの生活でよく話題になる。墓の場所を決める時も、引っ越す時も「方向」がどちらなのかということから選ぶ場合がある。

このような風水地理学は、マンション建設ではどう利用されているのだろうか。

高麗(コリョ)大学校生涯教育院の不動産風水研究課程講師であり不動産風水研究院院長のアン・ホヨン氏に聴いてみると――。

◇陰宅と陽宅が「2本の柱」

風水を見る観点は風水家によって異なるが、多くが陰宅と陽宅を2本の柱とする。陰宅に属する墓場は「山」だけを選ぶのに対し、陽宅に属する家の敷地は「山」と「水」がなければならない。山を背にして水を眺める「背山臨水」の地形は、住宅を建てる際に最も理想的な場所とされている。

アン・ホヨン教授は、ソウル地域で最高の名堂(理想的な場所)住宅地として北村(プクチョン)を挙げた。「主たる山を背にし、旺盛な生気である局勢も兼ね備え、背山臨水で明るく澄んだ気運を含む地域のため、大統領官邸にふさわしい敷地を挙げるとすれば北村が一番と思う」

江南(カンナム)のマンション密集地域では、正統な「明堂」住居地として狎鴎亭(アプクジョン)エリアを挙げた。ここは漢江が蛇行して流れる地形で、水が多い場所だ。財物が豊かで、キジが対岸の鷹峰山(ウンボンサン)の気を避けて伏せている「伏雉形」と解釈する。

再建築1号地とも言える狎鴎亭の旧現代(ヒョンデ)マンション一帯も良い評価を下した。「枝の先に花と実が結ばれるように、脈の先端に位置するため立地が良い。それだけ気運が強い場所に気運が弱い人たちが入れば耐えられないかも知れない」

最後に龍山(ヨンサン)を挙げた。龍山は明堂の重要要件である「アクセス性」を備えており、現代的概念でも良い場所だと評価する。ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領も当選直後、ここに執務室を移した。「背山臨水の気運が止まり風も静まる地形」という。

◇民間資格士プログラム

風水でタブー視するマンション・住宅条件もある。住宅の周囲に高い建物や木があれば、気運が圧倒され、南向きの家の日差しを遮ってしまう。また、三角形の大地や住宅は火の気運を表して「悪い大地」と呼ばれる。

引っ越しする時に考慮すべき風水地理の良い条件は「方向」だ。一番良い方向は山脈の流れに沿ったところで、自然に家を建てれば良い。

風水では敷地だけが重要なのではない。専門家らは、家の内部をどのように飾るかによって健康運・事業運・財運が変わる可能性があると助言した。

インテリア風水は家の玄関から始まる。「空間において、玄関は人の『口』のような役割で、常にきれいで臭いがしてはならない。玄関の方に向かって反射する鏡を置かなければ、良い気運は入ってくる」

風水地理に関心が高まり、韓国公認不動産仲介士協会でも「風水相談士」と関連した民間資格士プログラムを運営している。

協会関係者は「風水地理理論をもとにコンサルティングができるようにし、居住する方々に良い気運を得る方法を教えている」と明らかにした。

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