2024 年 4月 27日 (土)
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韓国・公務員の競争率22.8倍と低調…2011年は93倍だったのに

昨年4月実施の国家公務員試験場の様子(c)news1

韓国で今年、国家公務員9級公開競争採用試験の平均競争率がこの31年で最低を記録した。遅々と進まぬ賃金引き上げと公務員年金改編などで競争率の下落傾向が続くという観測に政府も当惑を隠せずにいる。

人事革新処はこのほど、国家公務員9級公開採用試験願書を受け付けた結果、5326人の採用に計12万1526人が志願し、22.8倍の競争率だったと明らかにした。

これは19.2倍だった1992年以来最も低い倍率で、9級公務員公開採用競争率が30倍を下回った年は1992年と2022年、そして今年だけだ。9級公務員の公開採用競争率は2011年93.3倍まで急騰した。以後、ずっと減少傾向を見せたが、2年連続で30倍以下に下がったのは今回が初めてだ。

今年の志願者数は昨年の16万5524人に比べて4万3998人減少した。最近5年間、9級国家公務員公開採用競争率は2019年39.2倍から2020年37.2倍、2021年35倍、昨年29.2倍と毎年落ちてきたが、前年比で今年ほど大幅に下がったことはなかった。今年の志願者数も昨年の16万5524人に比べて4万3998人も減少した。

人事処は公開採用試験の競争率が下がった理由として、高校選択科目の廃止と学齢人口の減少などを挙げている。2010~12年平均14万7000人だった9級公開採用試験志願者数が、高校選択科目制施行以後の2013~2021年に平均20万2000人に増加したが、制度廃止後平均14万4000人に減ったと説明した。

(c)news1

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