2024 年 4月 30日 (火)
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韓国「回し蹴り」事件の身元公開、PV500万ビュー・SNSも拡散

釜山・回し蹴り事件の状況が収録した防犯カメラ映像(c)news1

韓国のユーチューバーが「釜山(プサン)回し蹴り事件」の被告の顔や名前など個人情報を暴露したことで、各種オンラインコミュニティとSNSなどでは被告の顔と名前・年齢・職業・出生地・身長と体重などが拡散されている。ユーチューブ映像は再生回数が500万回に達する一方、被告のSNSアカウントも拡散し、インスタグラムには2300件を超えるコメントが付いた。

事件は昨年5月に釜山で起きた。被告の男性が面識のない20代女性の後頭部を回し蹴りするなど暴行を加え、大けがをさせたとして殺人未遂の罪に問われている。1審で懲役12年の判決を受け、現在控訴審が続いている。検察は殺人未遂の他に性的暴行で追起訴し、懲役35年を求刑した。

ユーチューブチャンネル「カラキュラ探偵事務所」が2日、被害者にインタビューした後、被告の身元を公開した。

凶悪犯罪の被告を断罪すべきだという世論もあるが、こうした行為は名誉毀損で処罰される可能性がある。専門家は、身元公開制度をより実効性のあるものにしなければならないと強調している。法律の専門家は「事案は公的な関心事である重大な刑事事件だが、個人による公開は人格権を侵害する余地がある」と指摘する。

また、韓国刑事法務政策研究院のスン・ジェヒョン博士は「身元公開対象になる事件は年間約3万7000件のうち50件未満だ。今回のような私的制裁が起きないよう、身元公開の範囲と方法を拡大したり、1審で有罪が確定した者は公開するなどの策を考える必要がある」と強調している。

(c)MONEYTODAY

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