2024 年 4月 28日 (日)
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開発段階なのに巨額の投資誘致を受けたブロックチェーンゲーム会社(上)

Startup Story ~~ 成功のカギ

ゲーム開発会社「イスクラ(ISKRA)」

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開発段階にもかかわらず、420億ウォンの投資を誘致した韓国のスタートアップがある。420億ウォンにはVCの持分投資に加え、ゲーム会社のブロックチェーンやNFTへのプロジェクト性投資が混在している。この点を考慮しても、420億ウォンはかなりの規模だといえる。そのスタートアップとは、ブロックチェーンゲームプラットフォーム事業を軸にすえたゲーム開発会社「イスクラ(ISKRA)」だ。

イスクラは、ブロックチェーンによるP2Eゲーム開発を支援するプラットフォームを運用する。

他社と大きく異なる点は、ファンディングに似た「ローンチパッド(Launchpad)」という機能だ。ゲーム会社がP2Eゲームを開発中にNFTなどを発行できるようにする。ユーザーがこれを購入して投資できる。ゲーム会社はこれによって完成度の高いゲームを作る。ファンディングをしたユーザーには報償が与えられる――。

「報償のシステムはゲーム会社の設計によってつくる。その代表的な方法は、NFTを使った固有アイテムを支給する」

イスクラ関係者はこう説明する。

こうした固有アイテムは、イスクラ内のNFT取引所で取引し、収益を発生させることもできる。「イスクラトークン」でもたらされた取引収益は、その後のゲーム開発への投資に活用したり、「クレイスワップ(KLAY swap)」など仮想通貨取引所DEX(分散型取引所)通じて現金化することも可能だ。

「アイテムの価値を高めるためには、ゲームで成功しなければならない。そのため、投資家が自発的にゲームを宣伝し、活性化させることになる。ゲームへの寄与の度合いによって報償が上下するよう設計されているため、“忠誠度”もより高めることができる」

ユーザーは事前の開発段階から参加できる。ゲーム会社も完成度を高めたり、ユーザーを確保したりすることができる。完成度の高い作品ができれば、ゲーム会社だけでなく、ユーザーも報償を受けられる。「こうした構造がゲームシステムの好循環をつくり上げることができる」。イスクラ関係者は、こう強調している。

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