2024 年 5月 5日 (日)
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福島原発の処理水、放出目前…韓国流通業界の水産物安全強化「奔走」

23日午前、釜山市沙下区(プサンシ・サハク)の釜山市水協で検査要員が水産物の迅速検査のため漁船に乗り、試料を採取している(c)news1

日本政府が24日午後、福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を開始する。韓国流通業界も放射能測定を強化し、あらかじめ人気水産物の量を確保するなど備えに奔走している。

現代百貨店は全国16店舗に放射能簡易測定器を備え、一部はすでに放射能検査を実施している。また、イシモチなど主要水産物の買い入れをすでに終えており、輸入先の多角化にも努めている。放出開始時点から食品研究所の高性能放射能測定器も活用する。

ロッテ百貨店は国立水産物品質管理院の水産物放射能調査結果を定期的にチェックし、関連水産物がロッテ百貨店に入庫されることがないよう事前措置を取っている。6月末には全支店に放射能測定器を持ち込み、先月からマニュアルに従って水産物入庫時の放射能の有無を確認している。

特にロッテ百貨店はイシモチ、鮮魚、カタクチイワシなど秋夕の備蓄を、今年の旧正月の倍以上を確保し、来年の旧正月まで予想量を備蓄した。またアイルランド、スペイン、カナダなど輸入の多角化も進めている。

新世界百貨店も韓国産イシモチと太刀魚、甘鯛などを来年の旧正月分まで事前に確保し、アルゼンチン、カナダ、エクアドルなど、日本とは地理的に遠く放射能危険度が低い地域の甲殻類と鮮魚を新規商品を披露している。

現代、新世界、ロッテの各百貨店はいずれも2011年の福島原発事故以来、日本産の水産物を販売していない。

処理水が貯蔵されているタンク(c)AFP/news1

イーマートは放射能安全管理対応段階を引き上げ、週別検査件数を拡大するなど安全管理を強化する。今年1月から安全性検査について平時・注意・警戒・深刻の4段階で対応しており、6月末から週別検査件数を従来の2倍増やした。

ロッテマートは今年2月、処理水放出の対応戦略を樹立し、水産物入庫の段階別に安全性検査を実施している。

ホームプラスも2011年以後、日本産水産物を扱っておらず、処理水放出時に韓国産水産物も供給業者の自主検査を通じて、安全が確認された商品だけを確保して販売する。

生鮮食品などeコマース業界も放射能検査など関連措置を実施している。

SSGドットコムは危機段階によって流動的に水産物放射能安全性検査品目や検査回数を増やしており、産地出荷段階で品質管理院の検品結果を確認している。

マーケットカーリーは水産物とともに少量で扱う日本産輸入製品などを対象に放射能検査を毎日進めており、安定性が確認された商品だけを取り扱う。

流通業界関係者は「(処理水放出などで)食べ物の安全性が重要視されており、流通業界が新規産地、品種発掘、産地多角化など顧客が安心して食べ物を購入できるよう努めている」と話している。

(c)KOREA WAVE

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