
14日午後4時、フランス・ルマンのサルト・サーキット。世界的耐久レース「ル・マン24時間」で、赤いハイパーカーが最初にフィニッシュラインを通過した。トヨタのTR010ハイブリッド7号車が、ル・マン24時間の最高峰クラスで優勝した瞬間だった。
ル・マン24時間は、24時間休まずレースが続くため、車両の耐久性を確認できる舞台だ。特に一般的なサーキットに比べ、不均一な路面や夜間走行など変数が相次ぐ大会として知られる。
一瞬を逃すまいと緊張していた観客は、TR010が通過すると歓声を上げ、トヨタの旗を振った。欧州の観客は自発的に、アジアブランドであるトヨタに熱い声援を送った。会場周辺では国籍を問わず、トヨタの大きな旗を身にまとったり、小さな旗を手にしたりしてファン心を示す人々が目立った。
ル・マン24時間は、各国の完成車ブランドが競い合う国家対抗戦の性格が強く、自動車の発明と発展に強い誇りを持つ欧州人の舞台でもある。それでもトヨタは、強力な技術力に劇的な物語まで積み重ね、現地観客の歓声を引き出した。
トヨタは最高水準のハイブリッド技術をもとに、2018年から5年連続で優勝し、ル・マン24時間の強者として地位を固めた。1997年から30年にわたり、量産型ハイブリッド車で磨いてきたエンジンやモーター制御などの技術を土台にした。
さらに、2016年のレースで終了3分前に車両が止まり、優勝を逃した痛みを克服した物語と、ル・マンへの献身が加わり、ファン層は厚くなった。トヨタはル・マン24時間ではよそ者だったが、高い技術力と継続的な参加で欧州の人々の心をつかんだ。
2026年のル・マン24時間に初挑戦したジェネシスも、その可能性を示した。GMR-001 19号車が完走に成功し、世界最高のモータースポーツの舞台で通用する技術力を備えていることを証明した。機械的な問題でパドックとサーキットを行き来する悪条件の中でもフィニッシュラインを通過し、ファンに深い印象を残した。
現代自動車グループのロボティクス技術をモータースポーツに組み合わせ、競争力をさらに高められることも証明した。パドックのメカニックに、重い装備も容易に持てる作業用ウェアラブルロボット「X-ble Shoulder」を着用させたためだ。ルク・ドンカーヴォルケ現代自動車グループ社長は、ボストン・ダイナミクスのアトラスを整備チームに参加させることが目標だとも語った。
水素車分野での独自の技術力を発揮する機会も開かれる見通しだ。ル・マン24時間は2028年の水素プロトタイプクラス導入を目標に、水素車レースの開催を本格的に進めている。
トヨタの例のように、モータースポーツでの確かな技術力は、なじみの薄いブランドをファン層へと変える強力な力になる。ジェネシスが今回示した可能性を発展させれば、KモータースポーツもK-POPやKフードに続き、世界市場で新たなKカルチャーの一つとして定着できるのではないか。【news1 パク・ジョンホン記者】
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