2024 年 5月 17日 (金)
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「料理を素早く配達」するロボットの技術…韓国でコンテスト、16チーム参加

ロボットを使って配達遂行能力を競う参加者(c)KOREA WAVE

韓国のデリバリーアプリ大手「配達の民族(ペミン)」を運営する「優雅な兄弟たち(Woowa Brothers)」は14日、ロボットを利用した配達技術を競う国内唯一の大会である「配達の民族ロボット配達チャレンジ」をソウル近郊の京畿道高陽市で開催した。

同大会は、シミュレーション環境内の自動運転ロボットと実際のロボットを活用した国内初の配達競技大会だ。2017年から自動運転配達ロボットを開発し、新たな配達環境を構築している配達の民族は、関連優秀技術と研究人材を発掘するため、今回の大会を開催した。

ロボット配達チャレンジは「おいしい食べ物を素早く安全に」というスローガンで2つの部門で開かれた。▽シミュレーション環境で屋内外の自動運転配達ミッションを遂行する「ロボット自動運転チャレンジ」▽傾斜路、スピード違反防止段差、障害物があるコースなどで実際のロボットを活用して配達遂行能力を競う「フードデリバリーチャレンジ」だ。

チャレンジには各部門別書類審査を通過した計16チームが参加した。国民大学▽慶煕大学▽光云大学▽釜山大学▽ソウル市立大学▽亜洲大学▽延世大学――などの学生はもちろん、企業もチームを組んで参加した。

上位のチームには▽産業通商資源相賞(賞金300万ウォン、100万ウォン相当商品)▽韓国ロボット産業振興院長賞(賞金200万ウォン、75万ウォン相当商品)▽韓国ロボット産業協会長賞(賞金100万ウォン、50万ウォン相当商品)――などが贈られた。また「優雅な兄弟たち」の採用面接の機会などの特典も与えられた。

ロボット自動運転チャレンジは「配達の民族」が実際に配達ロボットサービスを運営している場所の室内環境、歩行者が通って横断歩道がある屋外環境などを再現したシミュレーション環境で実施された。

「優雅な兄弟たち」提供(c)KOREA WAVE

参加チームは与えられた10分内に仮想空間で自動運転技術を具現し、ピックアップ地点と宛先を行き来するロボット配達をし、その成功回数と所要時間などを測定して順位が付けられた。計8つの参加チームの中で釜山大学の「Team Jo」が2分5秒を記録し1位となった。

審査委員として参加した国民大学自動車工学科のカン・ヨンシク教授は「高い難易度のために配達に失敗したチームもあったが、全般的にレベルの高い自動運転の実力を見せた。今回のチャレンジが、ミッション中に遭遇するさまざまな状況をどのように克服するか、サービスに技術をどのように適用するかを考える良い機会になってほしい」と述べた。

続いて開催されたフードデリバリーチャレンジは、斜面と障害物があるコースで無線操縦、自動運転を通じて実際にロボットを動かして配達するミッションで争われた。参加チームは準備したロボットに水を積んでコースを走行した後、残った水の量と走行時間で評価された。

「優雅な兄弟たち」提供(c)KOREA WAVE

フードデリバリーチャレンジに参加した8チームの中で1位となった光云大の「走れ古鉄の塊」のイ・ヒョンウクさんは「ロボットに対する愛情を持って初めて参加した大会だったが、良い成績を上げることができてうれしい。未来のロボット産業に関心が強く、今後もよりたくさんの大会が開かれ、参加できる機会が多ければと思う」と話した。

釜山大学の「会ってカード決済」チームは製作したロボットで、無線操縦なしに自動運転だけでコースを走破して2位となり、高い技術水準を示した。

優雅な兄弟たちロボティクスLABの担当者、キム・ミョンシクさんは「チャレンジを通じて参加者の情熱と創意的なアイデアを確認することができた。配達ロボットと関連した良い技術と優秀人材を発掘できるよう、今後もこのような場を継続的に用意できるよう努力したい」と話した。

(c)KOREA WAVE

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