
韓国南東部・慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)市のモーテルで2025年12月、20代の男が中学生2人を刃物で殺害した事件を巡り、当時の警察の初動対応に不備があったとする遺族の訴えがネット上で波紋を広げている。遺族側は、事件前に男を逮捕しながら釈放した警察や法務省の管理責任を問い、国を相手取り5億ウォン(約5500万円)の損害賠償を求める訴訟を起こした。
韓国のオンラインコミュニティのSNSに19日、事件当時の防犯カメラ映像が投稿された。映像には、最高段階の緊急出動命令が発令されていたにもかかわらず、現場に到着した警察官が銃を手にしたまま階段を歩いて上がる姿が映っていた。
情報を提供した被害生徒の父親は「子どもたちが刺されて血を流している瞬間だった。子どもたちは命がけで2度も通報し、モーテル名と客室番号を正確に伝えていた」と現場の緊迫感に見合わない警察の対応に怒りをあらわにした。
事件は2025年12月3日に発生。監禁された友人を助けに訪れた中学生3人が男に刃物で襲われ、2人が死亡した。男は警察の出動後に投身自殺した。
男には強姦罪の前歴があり、当日の犯行5時間前にも元交際相手の女性を刃物で脅したとして特殊脅迫容疑で警察に逮捕されていた。しかし、警察は取り調べ後に男を帰宅させていた。遺族側は、当局による保護観察が適切でなく、釈放判断の誤りが惨劇を招いたと主張している。
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