2024 年 12月 22日 (日)
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韓国「二大航空連合」時代に終止符…消費者の選択肢が縮小へ

仁川(インチョン)国際空港の滑走路を走るアシアナ航空機と大韓航空機(c)news1

韓国で2003年以来、20年以上続いてきた二大航空連合体制が終わりを迎える。これにより、二つの異なる航空連合に加入していたことによるメリットを享受していた国内消費者の選択肢が減少すると予想されている。

仁川国際空港公社によると、今年上半期の仁川―米州・欧州路線では、航空会社のアライアンス(加盟連合)「スカイチーム」の旅客数はそれぞれ約185万人と約97万人だった。一方、「スターアライアンス」の旅客数はそれぞれ約97万人と約95万人だった。

国内最大手の大韓航空がスカイチームに所属する仁川路線で占める割合は、米州で77%、欧州で79%と圧倒的だ。一方、スターアライアンス所属のアシアナ航空は米州で63%、欧州で45%にとどまっている。

この差は、大韓航空が運航する便数が多いことにもよるが、スターアライアンスに属する航空会社がアシアナ航空との共同運航に依存せず、自社便を多く運航していたことを意味する。仁川―欧州路線における二大航空連合が運んだ旅客数は90万人台でほぼ同じだが、大韓航空とアシアナ航空を除くと、スカイチームは約20万人、スターアライアンスは約52万人と差が大きい。

だが、大韓航空とアシアナ航空の企業結合により、この状況は大きく変わる可能性が高い。両社は、アシアナ航空がスターアライアンスを脱退するかについて「まだ決定していない」という立場を示しているが、アシアナ航空が2年以内に吸収合併されるため、脱退は避けられないと考えられている。

大韓航空などが2000年にスカイチームを創設し、アシアナ航空が2003年にスターアライアンスに加入して以来、韓国は二つの航空連合に加盟する航空会社を持つ国となっていたが、この体制は20年余りで終わりを迎えることになる。

現在、スカイチームの影響力がさらに強まると予測されている。マイルは消費者にとって敏感な要素であり、韓国籍の航空会社でマイルを貯めることができなくなるスターアライアンスは、選択肢としての魅力が低下する。

もちろん、他のスターアライアンス所属の航空会社でマイルを貯めることは可能だが、その使用先は限られている。例えば、アシアナ航空は国内線と国際線の選択肢があるが、外国の航空会社は韓国関連の路線が相対的に少なくなる。

また、アシアナ航空のマイルの有効期限は積立日から10年だが、スターアライアンス内のルフトハンザなどの外国航空会社では、3年や1年といった短い有効期限の場合もあり、利用しづらい面がある。

さらに、アシアナ航空の未使用マイルを示す財務諸表上の繰延収益は約9758億ウォン(約979億円)であり、今後これが大韓航空のマイルに転換されると、スターアライアンスの忠実な顧客を失うことになる。

(c)news1

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