2024 年 12月 22日 (日)
ホーム経済流通W杯効果と特化食品人気…韓国コンビニ・ビッグ2、利益増

W杯効果と特化食品人気…韓国コンビニ・ビッグ2、利益増

(c)news1

物価上昇と景気低迷にも関わらず、韓国のコンビニエンスストア業界「ビッグ2」のCUとGS25が昨年、売り上げ・営業利益とも2桁成長の好業績を収めた。サッカーワールドカップなどイベント効果や特化商品の人気、店舗数の増加などが複合的に作用したとみられる。

CUを運営するBGFリテールの昨年の売り上げは12.3%増の7兆6158億ウォン、営業利益は30%増の2593億ウォン。純利益は前年比34.7%増の1988億ウォンだった。

GS25の売り上げは15.1%増の7兆7800億ウォンで、BGFリテールを約1600億ウォン上回った。営業利益は15.4%増の2410億ウォンでBGFリテールを約180億ウォン下回った。売却を控えたメッシュコリアで投資資産の毀損が生じたことを受け、純利益は93.8%急減の500億ウォンだった。

昨年はカタールでサッカーW杯があり、自宅観戦でビールの売り上げが増加。昨年11月28日時点でW杯開始前(同月14日)に比べて3桁の上昇率を記録した。

CUではビール229%、焼酎131.9%、洋酒69.4%など酒類の売り上げが全般的に上昇し、おつまみ類(188.9%)、冷蔵即席式(163.2%)の売り上げも伸びた。GS25も同期間、ビール(183.3%)、チキン(120.4%)、つまみ類(111.2%)などの上昇率が高かった。

市場では昨年10~11月、比較的穏やかだった天気も影響したと分析。W杯特需との相乗効果で、昨年第4四半期の売り上げは、BGFリテールが前年同期比11.8%増の1兆9493億ウォン、GS25は9.1%増の1兆9879億ウォンだった。

弁当・デザート・酒類など特化された新商品を前面に出したことも寄与したとみられる。

CUは家庭簡便食(HMR)とデザート類で競争力を確保した。ヒット商品「延世牛乳クリームパン」シリーズは昨年2月の発売から1カ月で50万個が売れ、累積販売量が2000万個を突破した。GS25は酒類が堅調で、昨年7月発売の“パク・ジェボム焼酎”「WONSOJU(ワン焼酎)スピリット」の累積販売量が400万本を超えた。

店舗数もともに増加しており、CUは昨年末時点で前年比932店増の1万6787店、GS25は949店増の1万6448店となっている。

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