2025 年 6月 15日 (日)
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ChatGPTに続き韓国で人気…大手が注目の生成AIアプリ「Perplexity」

韓国でPerplexityはChatGPTに次ぐ人気を見せている=ワイズアプリ提供(c)MONEYTODAY

生成AIアプリ「Perplexity(パープレキシティ)」が、韓国市場においてChatGPTに次ぐ人気を記録し、SKテレコムやサムスン電子などの国内大手企業との協業が進められている。同アプリの韓国での利用率はさらに高まりそうだ。
 
アプリ市場分析会社ワイズアプリが8日に発表したデータによると、5月の韓国国内でのPerplexityの月間アクティブユーザー数(MAU)は151万人を記録し、過去最高となった。これはChatGPT(1771万人)、Wrtn(256万人)に次ぐ規模で、SKテレコムのAIアプリ「A.」の147万人を初めて上回った。

Perplexityは、ChatGPTを開発したOpenAIの元研究員らが2022年に設立したスタートアップ企業が開発したAI検索アプリで、「Googleの対抗馬」とも称されている。既存の大規模言語モデル(LLM)とは異なり、Webをリアルタイムで検索し、最新の情報に基づいた回答を提示する点が最大の特徴だ。また、すべての回答に出典を明示することで、信頼性を高めている。

韓国内ではSKテレコムが昨年6月に1000万ドルを投資し、本格的に市場に紹介された。SKTの顧客は、年間利用料29万ウォン相当の有料版「Perplexityプロ」を1年間無料で利用できる。また、同社のAIアプリ「A.」内でもPerplexityを利用できることから、知名度が拡大した。

最近ではサムスン電子が、来年上半期に発売予定の「ギャラクシーS26」シリーズへのPerplexity搭載を検討していると、米ブルームバーグ通信が報じた。また、同社のWebブラウザ「Samsung Internet」やAIアシスタント「Bixby」との統合、さらにPerplexityへの出資の可能性も取り沙汰されている。これが実現すれば、国内の利用者数はさらに増加する見通しだ。

SKテレコムが高額料金プランにPerplexityを組み込む戦略も取り沙汰されている。たとえば、無制限データ通信にNetflixプレミアムを含む月額12万5000ウォンの「5GXプラチナ」プランに、Perplexityを追加特典として提供する案だ。国内で人気の高いPerplexityが、プレミアムプランへの移行を促す「キラーコンテンツ」になるとの分析もある。

(c)MONEYTODAY

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