2025 年 3月 4日 (火)
ホーム社会新学期始まる直前、突然の「開校の1カ月先延ばし」決定…ソウルの小学校、校舎に問題発覚

新学期始まる直前、突然の「開校の1カ月先延ばし」決定…ソウルの小学校、校舎に問題発覚

(c)MONEYTODAY

ソウル市西大門区の北星(プクソン)小学校が、新学期の開始を4月に延期することを突然決定した。開校を数日後に控えた時点での発表に、保護者や関係者の間で混乱が広がっている。一方、同じく開校準備が進められていたソウルの遁村(トゥンチョン)小学校と慰礼(ウィレ)小学校も、工事の遅れにより不安を抱えたまま新学期を迎えることとなった。

ソウル市教育庁によると、北星小学校は2月28日、開校日を4月11日に延期すると通知した。その理由として、学校の建物3棟のうち1棟の安全診断で「D等級」(構造的に重大な欠陥があり補強が必要)と判定される見込みが示されたため、緊急対応として開校延期を決めたという。

教育庁は昨年11月に精密安全診断を実施し、その結果「D等級の可能性が高い」との予備診断を受け、専門業者に追加の詳細調査を依頼していた。業者は最終結果を出す前に「D等級が予想される」と報告し、教育庁と学校側は生徒の安全を最優先に考え、開校の延期を決定した。

ただ、希望する生徒向けに、残りの2棟の建物を活用して、4日から「学童保育」を提供する方針だ。

一方、遁村小学校と慰礼小学校は、予定通り4日に開校するものの、工事が未完了のままでのスタートとなる。

両校は、1万2032世帯規模の大規模再開発団地「遁村住公(オリンピックパークフォレオン)」周辺で再び開校する予定だった。遁村小は2018年に休校となり、老朽化した校舎の建て替え工事が2023年に始まった。しかし、ソウル市教育庁が選定した施工業者が財務悪化により賃金未払い問題を起こし、労働者を確保できなかったため、工事が約2カ月遅延した。その影響で、新学期開始時点でも校舎の工事が続いている。

江東区のイ・スヒ区長は先月25日、遁村小学校と慰礼小学校を訪問し、学校の施設状況を確認した。両校の校長と面談し、「安全な学習環境の整備と給食の提供など、生徒たちが正常に学校生活を送れるよう最善を尽くす」と約束した。

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