日本でも話題になった「モンスターペアレント」という言葉が韓国に上陸した。行き過ぎた悪質なクレームで教師の人格を痛め付ける親たちのことだ。韓国にこの言葉を紹介した明知(ミョンジ)病院精神健康医学科のキム・ヒョンス教授がこのほど、JTBCテレビのニュースルームインタビューに出演し、解説した。
モンスターペアレントは日本や香港で先行して話題になった。日本では諸富祥彦・明治大教授が「モンスターペアレント」として分析し、子どもに録音機を持って学校に行かせたり、スポーツ競技の結果を自分の子どもに有利に変えるよう求めたりする事例を取り上げた。
キム教授はモンスターペアレントを「共同体を考慮せず、自分の子どもを中心に学校を運営しろと主張する親たち」と定義している。また「低出生社会、勝者独占社会の中で、自分の子どもだけ、特別に成功してほしいという親の過度な欲求が社会的病理として現れる現象だ」と続けた。
以前は「共同体の中に子どもがいる」という考えが当たり前だった。だが、今は「自分の子どもだけが輝いてほしい」「自分の子ども中心に学校を運営してほしい」という激しい圧迫が学校に伝達されるという。
キム教授は「共同体の中で子どもたちがしっかり成長できるような社会制度や学校制度を作らなければならない」と求めている。
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