韓国のパク・ポギュン(朴普均)文化体育観光相はこのほど、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領への業務報告で、大統領官邸だった青瓦台(チョンワデ)を「ベルサイユ宮殿のように文化芸術・観光機能を合わせた複合文化団地にする」という青写真を明らかにした。
パク・ポギュン氏は、青瓦台の今後の活用方法について、1段階で単純開放により文化芸術・観光機能を付加し、2段階では「生きて呼吸する青瓦台」に高度化する――という構想を打ち出した。
青瓦台が所蔵する600点を越える美術作品をはじめ、敷地内の建築物と樹木などの資源を調和させて活用するための方法として、フランスのベルサイユ宮殿のように原型を保存したまま美術品を展示する「アートコンプレックス」にするという案を提示した。
これに対し、現在、青瓦台の運営を受け持っている文化財庁労組が、文化財当局の意見が無視されたと反発している。労組は25日の論評で「文化体育観光相の業務報告に憂慮を表明する」「青瓦台の歴史性と市民に開放した民主性を度外視し、巨大で華麗な宮殿にしようとするのは退行ではないかと問わざるを得ない」と批判した。
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