2026 年 5月 4日 (月)
ホームライフスタイルトラベル「K-POP客は6万円も多く使う」のに再訪しない?…韓国観光を阻む意外な“宿泊不足”

「K-POP客は6万円も多く使う」のに再訪しない?…韓国観光を阻む意外な“宿泊不足”

文化評論家イム・ヒユン氏、タレントのファビアン氏、オンジウムのパク・ソンベヘッドシェフ、韓国民泊業協会のチェ・ボヨン会長らが参加した懇談会(c)news1

K-POPをきっかけに韓国を訪れる外国人観光客は高い消費力を持つ一方で、宿泊施設の不足が再訪の妨げになっているとの指摘が出ている。

K-POPなどの韓流コンテンツを目的に訪韓する観光客は、一般観光客より1人当たり平均435ドル(約6万円)多く支出し、88%が3泊以上滞在するなど、観光業にとって重要な高付加価値層とされる。しかし実際の行動はソウルに集中しており、地方へ足を延ばすには宿泊先の不足が障壁となっている。

エアビーアンドビーはソウル市城東区聖水洞で開いた懇談会で、世界の旅行者4500人を対象にした調査報告書を公開した。これによると、回答者の94%が韓流の影響で韓国旅行に関心を持ち、75%が主な訪問動機に挙げた。

同社のシャロン・チャン・アジア太平洋地域コミュニケーション総括は、韓流が世界の旅行需要をけん引しているとした上で、こうした旅行者は滞在期間が長く、消費額も多く、より深い文化体験を求める傾向があると分析した。

実際、韓流を動機とする旅行者は平均435ドル多く支出し、68%が家族や友人と訪れるグループ旅行の需要層でもある。また、関心はK-POPにとどまらず、食や歴史、自然など幅広い分野に広がっており、91%が現地文化の体験を重視すると回答した。

オンジウムのパク・ソンベヘッドシェフは、外国人観光客が市場での食体験や韓方医療を「Kウェルネス」として楽しんでいると説明した。タレントのファビアン氏も、韓国の伝統建築や自然景観が欧州の旅行者に新鮮な魅力を与えているとし、ファン層が世代を超えて拡大していると語った。

一方で、地方観光への関心は74%に達するものの、実際には66%がソウルのみを訪れている。さらに34%は、適切な宿泊施設がなければ旅行を延期または再検討すると答えた。観光需要の高さに比べ、再訪率が低下傾向にある点も課題となっている。

懇談会では、制度面の制約が観光拡大の足かせになっているとの指摘も相次いだ。韓国民泊業協会のチェ・ボヨン会長は、若年層が求める一棟貸し型宿泊施設の供給が、実居住義務や住民同意といった規制によって制限されていると述べた。

また、エアビーアンドビーコリアのソ・ガヨン・カントリーマネージャーは、大田が人気ベーカリー「聖心堂」を目的とした若年層の旅行先として注目されているものの、宿泊施設不足で需要に対応できていないと指摘。外国人観光客の誘致と内需活性化の両面から、地方の民泊制度改善が急務だと強調した。

(c)news1

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