2026 年 5月 3日 (日)
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韓国の研究チーム、脳卒中の治療時間を48時間に拡大…画期的な新薬候補物質を開発

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韓国の研究チームが、脳卒中治療の「ゴールデンタイム」を従来の3時間から48時間に拡大する可能性を持つ新薬候補物質「KDS12025」を開発した。

基礎科学研究院(IBS)の研究チームは、虚血性脳卒中で神経細胞死を引き起こす過酸化水素を除去する仕組みを持つKDS12025を提示した。この物質は、血液中のヘモグロビンと結合して過酸化水素を水に変換する能力を100倍以上高める。脳卒中症状のあるマウスに投与したところ、神経細胞死がほぼ消え、運動能力も1週間で正常水準まで改善した。

今回の成果で最も注目されるのは、治療可能時間の延長だ。既存の治療薬tPAは発症から3~4時間を過ぎると後遺症のリスクが高まるが、KDS12025はマウス実験で発症48時間後の投与でも神経機能が回復した。これは従来のゴールデンタイムを16倍に広げた計算になる。

さらに霊長類であるサルを使った実験でも、脳内の病変が縮小し、約1週間後には手を使って餌を食べるほど運動機能が完全に回復した。人間と近い霊長類で効果が検証されたことで、臨床試験の成功可能性が強く示された。

研究チームは実用化に向け、人を対象にした臨床試験の準備を加速している。あわせて、すでに細胞が死滅した慢性期患者のため、機能性星状細胞を神経細胞へ転換する「トランスディファレンシエーション」技術の研究も並行している。初期に細胞死を防ぎ、後期に細胞再生を行うオーダーメード治療システムの構築を目指す。

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