2026 年 3月 28日 (土)
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韓国・菓子メーカーが「限定商品」で需要見極め…SNS時代・短命トレンドのリスク管理

ソウル市内の大型スーパーに並ぶ菓子商品(c)news1

消費者のスイーツトレンドの移り変わりが急速になる中、韓国の菓子メーカー各社が「限定商品」を前面に打ち出し、リスクを抑える戦略を強めている。SNSを中心に流行が短命化する中、まず市場の反応を見極めてから定番化する動きが広がっている。

業界によると、オリオンは2026年2月末、春の限定商品として「しっとり黄チーズチップ」を38万箱発売し、約2週間で完売した。ただし同社は常時販売への切り替えは見送り、追加生産分を4月初旬に限定的に販売する予定だ。

同商品は生活雑貨店でも販売され、再び品薄状態となるなど人気を集めている。一方、抹茶味のスナックなども限定商品として投入し、需要を見極める戦略を取っている。

クラウン製菓も、ピスタチオクリーム入りウエハース「ドバイスタイル・チョコハイム」を55万個限定で販売するなど、限定戦略を強化している。

背景には、SNS発の流行が急速に拡散する一方で、類似商品の増加によりブームが短期間で沈静化する構造がある。特定の商品が話題になると、製菓・製パン・カフェ業界が一斉に類似商品を投入し、消費者の関心が短期間で薄れるケースが多い。

また、新商品開発に伴うコストリスクも理由の一つだ。大規模な量産体制を整えた後に需要が伸びなければ、投資回収が難しくなる。そのため、少量生産の限定商品で市場の反応を測る手法が広がっている。

過去には2014年発売の「ハニーバターチップ」が爆発的なヒットを記録したものの、供給拡大後に人気が落ち着いた例もあり、業界は慎重な姿勢を強めている。

こうした中、ロッテウェルフードは限定販売した「モンシェル抹茶&いちご」を消費者の支持を受けて定番商品化するなど、「検証後に本格展開」という流れも定着しつつある。

業界関係者は「消費者の好みの変化が激しく、新商品が長く支持されるか予測するのは難しい」としたうえで、「コストを抑えつつ需要を見極めるため、限定商品は今後も重要な戦略になる」と指摘している。

(c)news1

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