
ソウル・江北のモーテル連続殺人事件のキム・ソヨン被告が、拘置所から送ったとされる手紙の内容が公開され、波紋を広げている。
オンラインコミュニティに3月24日、「キム・ソヨンの返信」と題した投稿が掲載され、ソウル拘置所に収容されている被告が書いたとされる直筆の手紙が公開された。
手紙の中で被告は過去の家庭環境に言及し、「父から暴力を受けていた時にそのまま死んでいれば、こんな苦しみはなかった」と記すなど、自身の心理状態を吐露した。幼少期を振り返りながら「その時に死んでいればよかった」と繰り返した。
また「自分がいなければ母や姉をここまで苦しめることもなかった」と自責の念を示す一方、「皆が自分の死を望んでいる。どうせ無期懲役なら死にたい」と述べ、不安定な心境をのぞかせた。
拘置所での生活については「ここで死ぬのが怖い。外に出られない気がする」「家族と離れて心が崩れそうだ。眠れず毎日泣いている」と訴えたほか、「報道が多く、身元が知られてつらい」と苦痛を記した。
一方で事件については、「自分からSNSで連絡した事実はない」「計画的に薬物を渡したわけではない」とし、計画性を否定。「被害者と一緒に飲むために注文しただけ」と主張した。
遺族に対しては謝罪しつつも、「恐怖から薬物を渡した」と説明し、犯行の一部について独自の見解を示した。
さらに「被疑者の心も治療すべきだ」「事実関係を知らない報道が多い」といった不満も記されている。
ただ、この手紙が実際に被告本人によるものかどうかは確認されていない。
この事件では、これまでに少なくとも6人が被害に遭い、うち2人が死亡している。警察は被告が過去に接触した男性が数十人に上るとみて、追加被害の有無を調べている。
初公判は2026年4月9日に予定されており、遺族側は損害賠償を求める民事訴訟の提起も準備している。
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