韓国コンテンツ振興院によると、2018年基準の国内キャラクター産業市場規模は12兆2070億ウォンで、2014年以降は年平均7.8%ずつ成長するなど、急速に領域を広げている。国内のキャラクター産業市場規模が今年20兆ウォンを超えると予想される中、市場拡大に伴い、各業界別にキャラクターコンテンツを多様に活用する方向で市場が動くようだ。
特に過去には有名アニメキャラクターを前面に出した玩具や文房具が中心だったキャラクター市場は、デジタル環境の発展で全年齢層に愛され、各種産業に浸透、日常の中に近づいてきた。SNSで活動する個人ブランドも、消費者の注目を集めながらキャラクター市場は多様性が強調される形態に変わってきている。
◇オリジナルキャラクター開発に熱中する製造・流通業界
製造・流通業界はMZ世代の“ファンダム(ファンの集い)”で消費を刺激するキャラクター事業に相次いで参入している。これまでは提携した他社の有名キャラクターでのマーケディングが大多数だったとしたら、最近は自社だけの独自のキャラクターを作り、付加収益まで狙うのが特徴だ。
酒類メーカーの「ハイト眞露」は「ヒキガエル」のオリジナルキャラクターを開発。グッズ専門のポップアップストアをオープンし、積極的なマーチャンダイジング事業を展開している。コンビニチェーン「イーマート24」も最近、自社キャラクターの「イーモンフレンズ」を打ち出して積極的にマーケティングしている。
イーマート24は今年4月初旬に、イーモンフレンズに対する多数の商標権を出願、イベントでの販売促進活動(In Store Promotion)やSNS、アプリを通じたマーケティング活動に適用している“イーモン”は、イーマート24を象徴する“イー”と、かわいいモンスターの“モン”から名づけられている。イーマート24はこれらをキャラクターの単純な活用にとどまらず、今後のストーリーも含めて拡張していく計画だという。
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