2024 年 5月 4日 (土)
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韓国軍、「シルミド事件」で死刑の4人、遺体を発掘…埋葬から51年

2017年8月23日午前、京畿道高陽市で営まれた実尾島部隊員合同奉安式(c)news1

韓国で1971年に起きた「実尾島(シルミド)事件」に関連し、軍当局が実尾島部隊の工作員4人の遺骨発掘に乗り出す。工作員らが「ソウル交戦」で死刑執行・暗葬されてから51年が過ぎている。

実尾島事件とは――。

韓国空軍が1968年4月、北朝鮮のキム・イルソン(金日成)主席の暗殺部隊を極秘裏に創設し、民間人31人を選抜して仁川(インチョン)沖の実尾島(無人島)で訓練を受けさせた。だがその訓練は過酷で7人が死亡した。ところが、国際情勢の変化から暗殺は取りやめになり、24人は島に閉じ込められることになった。

24人は不当な処遇に反発し、1971年8月23日に武装して脱走した。バスを乗っ取って大統領府に向かう途中、軍・警察と交戦となり、この過程で20人が死亡した。4人は逮捕され、空軍軍法会議で死刑宣告を受け、翌年3月10日、執行された。

大統領府直属の独立機関「真実・和解のための過去史整理委員会」が昨年11月、「国防省と空軍は、実尾島部隊工作員の遺骨埋葬の責任がある。国防省と空軍は、死刑となった4人の遺骨を発掘すべきだ」と勧告しており、今回の発掘はこれを受けたもの。

国防省は近く京畿道(キョンギド)高陽市(コヤンシ)の「ソウル市立昇華園」の墓地内で発掘作業を進める。

(c)news1

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