韓国行政安全省は21日、AI基盤の行政業務効率化サービスを22日からテスト運用すると明らかにした。会議録や報告書の作成などに活用し、業務効率を高めるのが狙い。
まず「AI自動会議録」サービスは、会議内容を録画・録音したファイルから文字を起こし、時間順に会議内容を自動整理して会議録を作成してくれる。
利用者は会議映像や音声ファイルをアップロードするだけでも会議内容を簡単に確認することができる。映像の場合、別途の音声抽出過程をへる必要がないのも特徴だ。1時間の会議映像または音声ファイルを会議録の形にするまで5分ほどですむ。
スキャンした資料、写真ファイルなど公共部門で作成された各種画像を活用するために、データに変換する「AI文書認識」サービスも導入される。「AI文書認識」サービスはAIディープラーニング基盤の光学文字認識(OCR)技術を活用したものだ。ユーザーが画像ファイルをアップロードすると、そこにある文字を素早く認識し、文書の形にしてくれる。
PDF、JPEGなど8種に及ぶ多様な画像から抽出された文字の認識率は99%以上と高い。ハングル、英語、漢字の3言語と数字、特殊文字などをテキストに変換してくれる。 A4で100枚分のPDF文書をテキストに変換するのにかかる時間は40秒程度だ。変換された原文を元に、主要キーワードや頻度、キーワード関連図なども一目で把握できるように視覚化。画像に含まれた表を認識してエクセルファイルに変換する機能もある。
行安省は行政機関を対象に、今年9月までテストサービスを運用し、利用者の意見を十分に収集してサービスの補完および機能の高度化を進める計画だ。
イ・サンミン行政安全相は「人工知能(AI)とデータ分析などを通じて行政の内部を革新し、単純で反復的な業務負担を減らして生産性を高める、デジタルプラットフォーム政府を実現していく」と話した。
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