
韓国の夏の厄介者「ラブバグ(Plecia longiforceps)」が、2026年も大量発生する可能性が高まっている。2025年にラブバグで覆われた仁川の桂陽山では、すでに幼虫が大量に確認され、非常事態に入った様子だ。
気候エネルギー環境省国立生物資源館と三育大学環境生態研究所の研究チームは22日、桂陽山山頂一帯の9区域に、BTI防除剤を散布した。国立生物資源館の関係者は「研究チームが開発したBTI防除剤は、散布から48時間以内の幼虫殺虫率が98%に達する」と説明し、「幼虫は山中の高く湿った場所を好むため、個体数を調節する試みだ」と話した。
ラブバグの原産地とされる中国江西省での現地調査も進められる。国立生物資源館の調査団は28日に仁川空港から江西省に向かい、5月3日に帰国する予定だ。
ラブバグは1934年に中国で初めて発見された外来種だ。韓国では2015年に仁川で初めて見つかり、中国からの物流交流の過程で流入したという説が有力だ。幼虫は5月中旬ごろにさなぎとなり、6月末から成虫として羽化する。寿命は1〜2週間と短いが、6月末から7月初めにかけて集中的に発生する。
ここ数年、個体数増加の兆しははっきりしており、2026年は首都圏以外の地域にも広がる兆候を見せている。国立生物資源館のパク・ソンジェ研究官は「もしかすると、撲滅よりも人間とラブバグの共存戦略を組むべき時期なのかもしれない」と話す。
ラブバグは一度に最大500個の卵を産むため、韓国内での撲滅は事実上不可能だとされる。政府は対応を強めており、都市で大量発生する昆虫を「法定管理種」に指定する案も進めている。
一方でラブバグは人を刺さず、病気も媒介しない「益虫」に分類される。落ち葉を分解し受粉を助ける役割を果たすが、大量発生による嫌悪感から、市民には「災害」と受け止められている。
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